XL1200 [スポーツスター]

 2024-04-24 / 741 view

XL1200Cの車体

XL1200、入門車とあなどるなかれ

ハーレーの入門車として見られがちのスポーツスター。
その理由として、中古車であれば国産とさほど変わらない相場で手に入るし、ネイキッドスタイルに近い乗車姿勢もこの辺は万人受けするからである。このスタイルこそがスポーツスターがハーレーの世界への入り口の足掛かりとなっている理由だろうか。

国産の車種で代表的なもので言えば、RZ350、ゼファー400、CB400SF、ドラッグスター400、エリミネーター250SE、TW200、CB750(教習車によく使われる)、VMAX、S1ライトニング、シャドウ750、TMAX、XV1600などがあげられる。

それなりにハイパワー車の国産車も多くリリースされている現代だが、スポーツスターの1200とは一線異なるものである。まず大きな違いといえばエンジンをかけてすぐに感じるハーレー独特なアイドリング音と鼓動感。

国産では出せない伝統のアメリカンテイストな雰囲気はバイクファンを多く魅了したまらないだろう。重低音を鳴り響かせるゆっくりとしたアイドリングは、これぞハーレーであるということを実感させてくれる重要なエッセンスだ。

XL1200Cのキャリア

アメリカンでも意外と繊細

フレームもリジットマウントなのでこの時点で車体はエンジンと共に揺れるところもまたご愛敬である。国産ではまずありえない状況だ。跨ってみると足つきは良好。

国産のネイキッドのようにバイクに跨って足が付かないなんてことはない。外国人体系でなくてもポジションがしっくりくる(標準的な日本人体型だとハンドルまでのリーチが少し遠いかもしれないが)。

ライザーやハンドル、シートポジションなどのちょっとした簡単なカスタムにより、その辺はオーナー自身で十分に改善できるところである。シートは固めでコシがあり、段差があるので加速時に身体を抑えてくれる効果も。

ペラペラの薄いシートだとオシリが後ろにズレそうになるほど、加速力には定評がある。
長距離でのライディングに関していえば、国産のシートと比べると結構固めなので疲れにくいかもしれないが、ノーマルサスの場合はサス長も長いので、コーナリング性能も格段に上がる。

しかしながら、国産のネイキッドやスーパースポーツのようなエンジン、マフラーレイアウトが異なるバイクほどの柔軟性ではないことは確かだ。
XL1200Cのパーツ味わうのはバイクそのものの鼓動

あくまでハーレーの中でのコーナリング性能の話になるのだが、ロントのダブルディスクブレーキの制動力は、「シングルよりはいいかな」という程度。劇的な効きの良さなどの効果は期待できないかもしれない。

細かい性能で比べれば国産車のほうが良いだろう。しかし、各走行時の乗り心地はシティーユース程度なら問題なくこなせるバイクだと言える。取り回しも軽く、軽快な走りを実現させてくれるはずだ。しかし、ロングツーリングとなると積載能力の弱さが少し気になってしまう。

また、振動が大きく、実際の走行の際には疲れを感じてしまうことも考えられるが、仮にラバーマウントでなかった場合は、更に振動があったという認識もできるので許容範囲の事柄ではある。実用性を求めると国産をおススメしたくなるが、バイクそのものを楽しみたいという方には、乗ってみて損はないバイクだ。
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