注目のアウトドアブランド「アクロニウム」
注目を集めるブランドに「アクロニウム」がある。ドイツのベルリンを拠点に活動するアクロニウムは、2014年に復活を果たしたナイキの伝説的アウトドアライン「ACG」のデザインを担当したエロルゾン・ヒューの手がけるブランドだ。

ミリタリーやスポーツのテイストを取り入れつつ、ゴアテックスなど高機能の素材を用いることにより、アウトドアでの使用にも耐えうるウェアを制作している。ストリートからもインスパイアされたデザインは、デイリーユースにも最適だ。そのアクロニウムとナイキのコラボから生まれたのが「アクロニウム × ルナフォース１SP」だ。コラボのベースとなったルナフォース１は、クッション機構であるNike Airを始めて搭載した画期的シューズ「エアフォース１」の進化形だ。

ナイキの最新技術であるルナロンクッショニングを搭載し、エアフォース１と比べて大きく軽量化され、足へのストレスを最小限に抑えることができる最新モデルだ。

大胆なジッパー式のスニーカー
機能性にこだわるナイキとアクロニウムという両ブランドのコラボレーションは、必然的に高機能かつ実用的なシューズを生み出すこととなった。両者が注目したのは、シューズの着脱。最も特徴的なサイドのジッパーの存在が示す通り、ジップアップするだけで簡単に履ける構造となっている。

また、自分の好きなようにシューレースを一度調整すればそれ以降、履くたびにシューレースを結びなおす必要はなく、履きたいときにすぐ履ける仕様だ。デザイン的に見ても、ジッパーの存在感は、伝統的なデザインのルナフォース１を新たな次元に踏み込んだ独創的なものにしている。

あえて余らせたジッパー部の生地感もアクロニウムらしさの一つの現れだろう。傷つきやすいヒール部分には、コーティングを施しているため耐久性も抜群。もちろんルナフォース１のクッション機能は継承されており、長時間履いても疲れることはない。アッパーはレザーで構成され、実用性とファッションとしての機能を両立させている。

ビビッドで高機能なデザイン
ナイキの中でも先進的な製品を扱うライン「ナイキラボ」とのコラボである「アクロニウム × ルナフォース１SP」は、３色のヴァリエーションを持つ。最もベーシックなデザインのブラック/ホワイトはジッパー部とソールを白で、その他の部分を黒で構成されている。

ホワイト/ブライトクリムゾンは、ほぼ真っ白のボディの中のヒール部のみ赤に近いオレンジを当て、非常に目を引く鮮やかなデザインが特徴だ。ジッパー部のみをブラックにすることでジッパーの目立つ配色パターンとなっている。

３つ目のブラック/ターボグリーンは、黒・緑・紫・白・赤の5色を用いたビビッドなデザインであるものの、白と黒を基調とすることで統一感のある配色となった。いまや定番となったエアフォース１のシルエットを受け継ぎつつも、ルナフォース１とアクロニウムの高い機能性への意識が落とし込まれたイノベーティブな１足と言えるだろう。