ニューオーリンズ・ペリカンズ　ＮＢＡのバスケットチーム

ニューオーリンズ・ペリカンズは、NBA（National Basketball Association）の西地区を表すウエスタンカンファレンスのサウスウェスト・ディビジョンに所属するチームである。本拠地はルイジアナ州のニューオーリンズ。ニューオーリンズ・ペリカンズに聞きなれない人もいるかもしれないが、以前は「ニューオーリンズ・ホーネッツ」の名で活動していたチームであり、ペリカンズにチーム名を変更したのが2013-2014シーズンのことだ。前身であるニューオーリンズ・ホーネッツが創設されたのが1988年であり、NBAの歴史の中では比較的若いチームである。チームカラーは、青・金・赤としており、チームロゴはチームネームの下にペリカンがデザインされたもの。チーム成績はお世辞にも決して強豪とは言えないが、その中で現在輝きを放つ選手がいる。それが背番号２３をつける『アンソニー・デイビス』である。



アンソニー・デイビス　♯２３

ＮＢＡにおいて背番号２３をつけるという事は、それなりの覚悟と自信が必要だ。誰しもが知るマイケル・ジョーダンが背負っていた番号が２３であるからだ。時は2011-2012シーズン。ニューオーリンズ・ペリカンズ（当時ホーネッツ）はチームとしての成績が低迷の一途を辿る中、2012年のドラフト指名権を獲得する。そこで指名した選手が『アンソニー・デイビス(Anthony Davis)』である。2012年ドラフト時、アンソニー・デイビスへの評価は、線が細いという以外は最高評価を受けていた。そして指名を受けプロとしてのキャリアをスタートさせたデイビスはその才能を開花させていく。

2013年にはNBAオールスターのライジング・スターズ・チャレンジ（ルーキーオールスター）に選出。その後は、3年連続でＮＢＡオールスターに選出されている。ファン投票、ヘッドコーチによる推薦で選ばれるオールスターに３年連続で選ばれている事からも只者でないことがわかる。個人としては二度のブロック賞も受賞し、2014-2015シーズンにはペリカンズとしては初のプレーオフにも導いている。彼を語る上で欠かせないのは、その特徴的な一本に繋がった眉毛であり。Raise The Brow（つりあがった眉毛）をキャッチコピーで商標登録している。



ニューオーリンズ・ペリカンズ、強豪の仲間入りへ

ＮＢＡのドラフト制度は少々複雑なのだが、分かりやすく説明すれば、前シーズン成績が悪いチームの方が、早く指名できる確立が上がるといった仕組みになっている。2011-2012シーズンにチームが低迷していた事で、結果的に指名権を獲得でき。デイビスが加入した流れは、正に不幸中の幸いといえる。そしてペリカンズも2015-2016シーズン開始前には、優勝候補に並べられる程の評価を得た。このシーズンよりヘッドコーチに、強豪ウォリアーズのアシスタントコーチや、様々なチームでコーチを務めたアルヴィン・ジェントリーが就任。しかし期待されたシーズンであったが、終わってみれば重なる選手達の負傷にも泣かされ、プレーオフ進出も逃してしまう。チームの柱、アンソニー・デイビスもシーズン終盤には怪我に泣かされてしまったが、個人成績としてはとても優秀なスタッツを残している。だが、経験を積んで成長を重ねたデイビス率いるニューオーリンズ・ペリカンズが羽ばたく日もそんなに遠くない気がする。今後の活躍に期待したいものだ。