XLH1000 SPORTSTER 1000の車体

XLCH、アイアンスポーツの代名詞

1958年にXLH1000の原型となるアイアンスポーツの象徴ともいえるハーレーダビッドソンのバイク、「XLCH」モデルが発売された。ちなみに略称に込められた「CH」とはCompethition Hotという意味。

XL系のショベルのアイアンスポーツエンジンの圧縮比が7.5から9に上げられたハイコンプレッション仕様のエンジンが搭載されることになった。このモデルシリーズはロングランを続け、年々と改良を重ねカスタマイズはされていったが、実に1958-1985年までの約30年もの間製造されてきた人気モデルである。

リリースされた初代モデルは排気量:900cc、圧縮比:9、タンク:Kモデルタイプ、ブレーキ:ドラムブレーキ、クラッチ:乾式クラッチ、バッテリー:6V、ホイール:前後18インチのスポークホイールという仕様。

1959年には改良のすえ変更が加えられ、ヘッドライトケースにフォークカバーとヘッドライトカバーが一体になった「ナセル」が採用。1961年になると更に変更が加えられ、XLHのラージタンク、通称「亀の子タンク」が採用されることになる。

XLH1000 SPORTSTER 1000のシート

鉄火面を愛する者へ

1967年には大幅に改善される構造のモデルが発表されることとなる。ここでついにセルを搭載装備したモデルが登場した。1967年モデルのみセル・キックの両方を装備しており、希少価値の高いモデルとして今でも根強い人気をほこっているものもある。

更にはヘッドライトケースに通称「鉄火面」と呼ばれるパーツが採用され、ラージタンクのアイコン的存在でもあった「亀の子タンク」の形が改良のすえ変更され、燃料の容量が増えた。

ホイールはフロント19インチ、リア18インチへと変更に。従来の左グリップでの手動の進角調整(点火タイミングの調整)から自動進角へとカスタマイズされていった。1971年になると、従来の大型のガソリンタンクは廃止され、2.25ガロンのスモールタンクが採用。またXLCHと同じヘッドライトバイザーが採用され、より洗練されたスタイリッシュな構造へと変化していった。

1983年ではエンジンの腰下がXLHモデル、腰上がチューニングシリンダー・ヘッドのVR1000(~84年まで)が市販されることとなった。

XLH1000 SPORTSTER 1000のカタログ

初のリアサスペンション採用

1985年の最終年式となるXLHではエンジンの腰下がエボリューション、腰上がショベルヘッドの仕様になっており、発電システムも従来のジェネレーターではなくオルタネーターが採用されており、このモデルを境にして劇的に構造が変わっていく。

このように時代の背景とともに様々な仕様に構造変更されてきたXLHモデル。その中でもXLH1000シリーズはパワーアップした構造に変貌する分岐点となったモデルといえよう。

構造において特に注目してほしい箇所がもうひとつあり、それはこのモデルを象徴する形状となる「Kフレーム」である。ハーレーの歴史の中でも一番最初にリアサスペンションを採用し、25年にわたりスポーツスター系のフレームとして使われ続けたもので、丸パイプを使用したメインチューブで構造はシンプル。

パイプの径が細いダブルクレードルタイプのダウンチューブで強度的な信用性はやや低いが、その細さとスタイリッシュなフォルムから今でも好むユーザーが多いことでも有名である。
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