可能性に満ち溢れたアトランタ・ファルコンズの歴史

1965年6月30日はアトランタのスポーツ歴史上最も重要な日だとしていつまでも覚えられるだろう。その日NFLがランキン・シップにオーナーシップを与えたことでチームが創設された。スミスが初めに行ったことはチーム名をコンテスト形式で募集するということだ。多くの人々が「ファルコン」という名前を提案したが、勝者はある1名の教師となった。その教師はこう書いた。「ファルコンは誇り高く威厳がある。ファルコンは大きな勇気をもって戦う。ファルコンは絶対に獲物を落とさない。ファルコンには伝統的なスポーツ精神がある。」。1965年11月27日に初めてドラフトに参加したファルコンズは、1巡目でテキサス大学のLBトミー・ノービスを指名した。ファルコンズは初となるシーズン開幕から9連敗した。しかし10戦目ニューヨーク・ジャイアンツとの試合で27-16で勝利を記録した。11月20日のことだった。彼らの初シーズンはたったの3勝に終わったが、シーズン後半には勝利への大きな可能性をファンに見せた。1971年、ファルコンズは闘将ノーム・バン・ブルックリンコーチの下、初めてシーズンを勝ち越して終えた。1973年には9勝5敗というチーム新記録も打ち立てた。1977年には新たにリーマン・ベネットをコーチと迎えたファルコンズはシーズン14ゲームでたったの129失点というNFL記録を立てる。ベネットは1978年から1982年の5年間でファルコンを3度もプレーオフに導いた。1980年にはNFC西地区初優勝を果たし、チームからは6名もプロボウルに選出された。ファルコンズは1年間トレーニングを行うことができる施設を初めて取り入れたチームの1つだ。1992年には本拠地をジョージア・ドームに移した。1998年にファルコンズは最も輝かしい記録を立てる。シーズンは14勝2敗というチーム新記録で終え、NFCチャンピオンシップ優勝を果たし、スーパーボウル初出場を果たしたのだ。

アトランタ・ファルコンズのスター選手

現役のスター選手と言えばマット・ライアンだ。2008年、ファルコンズにドラフト1位で指名されたマットは1年目から素晴らしい活躍を果たす。何とQBとして3000ヤード以上のパスを投げてチームをプレーオフ進出に導いた。彼の活躍が認められ、攻撃新人王に選ばれた。2010年には月間MVP、そして初となるプロボウルにも選出された。2012年にもチームを開幕8連勝に導き、再びプロボウルに選出されたのだ。ファルコンズの歴史で欠かすことができないスター選手と言えばディオン・サンダーだ。1989年から1993年までファルコンズで活躍したディオンはフットボール選手だけではなく、メジャーリーガーでもあった。まさに2足のわらじで活躍したディオンの身体能力は抜群。彼はその身体能力を生かして、様々なポジションで活躍を見せた。1992年、1993年にはプロボウルに選出されており、キャリアで8回もプロボウルに選出されている。ディオンは引退後、その輝かしい成績を讃えられてプロフットボールの殿堂入りを果たしている。

ファルコンズが目指すのは勝利のみ

ファルコンズはモチーフとなった鳥ファルコンのように、狙った獲物は絶対に獲得するまで諦めはしない。ファルコンズが狙う獲物とはスーパーボウル優勝だ。未だスーパーボウル優勝を果たしていないファルコンズだが、その短い歴史の中では抜群の輝きを見せている。彼らが獲物を捕らえる日は遠くはないだろう。