Tennier(テナー)

 2024-05-01 / 635 view

Tennier(テナー) 寝袋
モジュール式の寝袋 MODULAR SLEEPING BAG SYSTEM


米国国防総省とパートナーシップにあるTennier(テナー)社。テナー社の代名詞とも言える製品が、この「MODULAR SLEEPING BAG SYSTEM」で、モジュール式の寝袋である。この製品は1980年以降、米軍で採用されている唯一の寝袋となっている。
その名の通り「モジュール式」で、3つのモジュールを状況に応じ自由に組み合わせることができる。1990年代にそれまでコットン製のタイプに変わり、ゴアテックスを使用したモデルになった。夏用の薄手の寝袋、冬用の厚手の寝袋、ゴアテックスを使用したシュラフ(寝袋)カバー、の3つのモジュールに、収納袋であるスタッフバックが付属している。
シンプルなマミー型の寝袋で、シュラフカバーは迷彩柄、冬用の寝袋は黒色、夏用の寝袋は緑色、と地味でシンプルな作りは米軍採用の製品であるからこそ。テントを使わない野営(ビバーク)での使用も強く意識されていることがわかる。

Tennier(テナー) 寝袋 適応環境
これひとつで、10℃から-34.4℃まで対応可能

特筆すべきは、その適応環境の幅の広さである。テナー社の説明では華氏50度から-30度が適応範囲とされている。つまり、摂氏では10℃から-34.4℃であり、ひとつの寝袋でこの範囲をカバーできる製品は普通のキャンプ用品ではありえない。カラーリングもそうだが、この適応範囲も軍用がなせる技である。
シュラフカバーは単体でも使用することができ、10度程度までしか下がらない真夏ではこのシュラフカバーだけで対応できる。一方、極寒の環境では、冬用の厚手(黒色)の外側に、夏用の薄手(緑色)を、さらにその外側にシュラフカバーをセットすることで、マイナス34.4度の環境にも対応できる寝袋となる。
薄手、厚手共に単体での使用はもちろん可能で、表面には撥水加工が施されており、テント内での結露などの影響は受けにくくされている。薄手の寝袋はマイナス1度まで対応でき、厚手の寝袋はマイナス23度まで対応できるとうたわれており、利用環境に応じて使い分けることができる。各寝袋はスナップ固定することができ、ずれて煩わしくなることもない。
テントを利用するキャンプではもちろん、寝袋のみでビバークすることも想定されており、シュラフカバーが迷彩柄で、ジッパーやスナップ部分を覆うような仕様も軍用であるこのモデルならでは、と言えよう。

Tennier(テナー) 寝袋 幅
キャンプだけではなく、動物調査など用途も幅広いか

この製品ひとつ手に入れれば、たいていの場所でのキャンプ、野営は可能であるため、幾つかの製品を検討する必要がなく「これだけ」で済んでしまうのも魅力の一つといえるだろう。また、ビバークも想定されていることから、森林内での生物調査、動物カメラマンの防寒用として、などの特殊な業務でも幅広い用途で活躍しそうだ。
ただし、難点もある。収納サイズが大きく、重い。単純に寝袋2つとシュラフカバーが一つの袋に入っているので、寝袋を知っている方ならその大きさや重さは想像がつくだろう。ちょっとした山登り用のザックと同じぐらいの大きさである。しかし、キャンプであれば必要なモジュールだけ持参すれば良いし、車に積むことができれば、大きさと重さは解消できる。また、スタッフバック(収納袋)にはしっかりとしたベルトが付いており、このベルトを締めることで収納サイズはある程度小さくすることができる。
地味なカラーリングで、シンプル、頑丈、という軍用製品そのままであるが、ジッパーを手袋をしたままでも操作しやすいなど、軍用だからこそのポイントも多くある。普通のキャンプでも快適に使用でき、特に、雪中キャンプなど寒い時期での利用や、ビバークではその強みを大いに発揮しそうだ。
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