プロのための釣り具メーカー「Gamakatsu」

日本を代表するプロフェッショナル向け釣り具メーカーと言えば、兵庫発祥の「Gamakatsu（がまかつ）」を思い浮かべる人は多いかもしれない。日本では、「がまラー」と呼ばれる熱狂的なGamakatsuファンを有し、釣具一式を全てGamakatsuでそろえる強者も多数存在する。

1955年に創業したGamakatsuは、職人による手作りの釣り針の生産から釣り具メーカーとしての第一歩を踏み出した。創業から10年後には、高品質な釣り針を大量に生産可能な向上を新設し、急激に拡大しつつあった釣り具市場と釣り人のニーズに対応する姿勢を整える。また、ロッドを始めとした釣針以外のギアの生産も開始し、総合釣り具メーカーへと成長した。

そして、1980年代後半には、満を持して世界進出に乗り出し、中国とタイに新工場を建設、本社機能をシンガポールへと移転した。兵庫の釣り針屋から名実ともにグローバルカンパニーへと成長を遂げたGamakatsuを支えるのは、創業時から変わらない品質へのこだわりだ。他の大手メーカーに比べると割高な価格にも関わらず、Gamakatsuに全幅の信頼を置く世界中のファンから熱い支持を受け続けているのだ。


妥協を許さないGamakatsuこだわりのラインとリーダー

Gamakatsuと言えば創業時からの主力商品であるフックが有名だが、その他の商品も負けず劣らず高品質で高い信頼性を誇る。Gamakatsuブランドの最上級ライン「G-Power Premium」は、先進的なポリエチレンファイバーを用いることにより、ガイドやリールとの摩擦が最小限に抑えられ、釣り人にストレスを感じさせない。また、しなやかさと硬さの絶妙なバランスを実現することで、遠投性が高まり、絡まりやもつれの不安も解消された。マスやシーバスなど警戒心の強い魚向けには、屈折率が高く水に溶け込みやすいフロロカーボン製の「G-Line」も用意されている。

ラインと針・ルアーをつなぐリーダーにもGamakatsuのこだわりが凝縮されている。「G-LINE Shock Leader」は、その名の通り高い衝撃吸収性を持ち、予期せぬ大物との格闘にも耐えうるリーダーだ。透明度の高いポリマーが採用され、どのような疑似餌でも自然に見せることができ、獲物に警戒感を持たれたない。また、リーダーに重要な結び目の強さも高いレベルで実現しており、使用者にも優しい設計である。Gamakatsuブランドのリーダーは同ブランドのフックにも同梱されている。


UVカットと撥水性で高いコストパフォーマンスを実現する「G-Line」

釣り人にとって気になる点の一つがラインの耐久性だ。獲物がかかった時の強い衝撃への耐久性はもちろん、連続での使用による劣化も悩みの種と言える。もちろん定期的に交換することが鉄則だが、できるだけ長く使えるに越したことはない。

Gamakatsuブランドのラインには、UVカット加工が施されており、炎天下で連続使用しても他の商品に比べて高い耐久性を発揮する。また、大物との激しい闘いの後でもラインが曲がったままになったりねじれが残るような事態も起きない。フィッシングの最中のみならず、日々の管理においてもユーザーに優しい設計になっている。また各ラインには、平均して7種類ほどの太さが用意されているため、どんなシチュエーションでも対応することが可能だ。

ナイロン製のラインは本来、吸水性が高く消耗しやすいという欠点があった。しかし、Gamakatsuのナイロンライン「G-Line Neo」は、撥水性が非常に優れており、他の製品に比べてラインに浸透する水分が1/8まで抑えられている。Gamakatsuのラインは、結果的にコストパフォーマンスが非常に優れているといえるだろう。