ドイツの誇る老舗釣り具メーカー、DAM
 

DAMは今から約140年前の1875年にドイツで誕生した釣り具の総合メーカーだ。140年の信頼と実績に裏打ちされた、確かな技術力で世界中の釣りファンを魅了してきた。


ドイツらしい質実剛健なつくりに加え、近年はと連弩もしっかり取り入れつつ、時代に先駆けて多くの製品を開発・販売し続けている。日本においてはあまりなじみのないメーカーであることは否定できないが、欧米諸国において、特にヨーロッパにおいては多くの人気を得ているメーカーだ。高い技術力と、それでいてリーズナブルな値段設定が人気の理由だろう。リール、ロッド、ルアーなど釣りに必要なものはすべて取り扱っているのも、釣り具総合メーカーとしての強みだ。


DAMから派生して誕生した専門メーカーもいくつか存在する。例えば、鯉専門の釣り具ブランドとしてはMADがあるし、ナマズ専門のメーカーとしてMADCATなども人気となっている。140年前に創業されたこともあって、釣り具そのものの価値に加え、ヴィンテージ品としての価値も高く、世界中のマニアから愛されているのがDAMというメーカーなのだ。



マニアにはたまらないDAMのヴィンテージ品
 

DAMは先ほど紹介したようにドイツの誇る老舗メーカーだ。その中でも特に人気が高いのは、MADE IN WEST GERMANY（西ドイツ製）の刻印がなされた製品だろう。


東西ドイツが分かれていたとき、西側諸国の西ドイツで作られたリールやロッドがヴィンテージ品としても人気を博している。例えば、1960年代に西ドイツで製造されたDAM　QUICK SUPER SPINNINNG REELなどは、レアなヴィンテージリールとして認められているものだ。クランクが折りたたみ式になっており、収納が簡単に出来る造りになっている。同じQUICKシリーズでいうと440や550が人気のヴィンテージリールとなっている。


またリールだけでなくルアーもヴィンテージ品がそろっている。例えば、9インチのルアーであるSea Devil Green Scaled Diving Lureはレトロな雰囲気のルアーだ。実際に釣りに使うのには勇気がいるかもしれないが、コレクションの一つに加えるのには最適な一品だろう。



実用品としても、またコレクションとしても価値あるDAMのアイテム

もちろんのことながら、DAMは今でも現役バリバリの釣り具総合メーカーだ。それゆえ、実際に釣りに使用するのにも良いアイテムがたくさんそろっている。しかもリーズナブルな値段でだ。コストパフォーマンスを求めつつ、でも周りの人とは一味違う釣り具を求めている人にはピッタリのメーカーだろう。


しかしそれだけではない魅力がDAMにはある。ヴィンテージ品を愛でるという楽しみ方だ。確かに数十年前のアイテムは今のものと比べれば機能面では劣るかもしれない。実用性に乏しいのも現実だろう。しかし、それをはるかに超える美しさがDAMのヴィンテージ品にはあるのだ。


ズシリと重いリールに西ドイツの歴史を感じることができるかもしれない。誰かが、このリールでどんな大物を釣ったのか、それぞれの品に込められた物語を想像しながら、余韻に浸る楽しみがあるのではないだろうか？