VRSCAW、ファミリー最速

このモデルの特徴はいい意味でもそうでない意味でも初めてハーレーに乗る人にはおすすめのモデルだ。壊れにくいですし、パワーがかなりあるのが特徴である。長い手足が必要となるアメリカンポジションや、小柄な人でもじゅうぶんに乗りこなせる。

女性オーナーでこのモデルに乗っている人も多く、何をおいても美しいデザインは男性ぽいハーレーの中でも特に人気で、ファミリー最速だ。一番注目すべき点は、他の人とかぶらない希少性にある。最近はハーレーに乗っている人が多いので、この希少性はたまらないだろう。
また、マフラーラインもすばらしく、高回転で回る加速力はまるでハリケーンと言ってもいいだろう。



ゆったりとハーレーらしさを楽しむなら

ツーリングの際はまったり流すもよし、高速で飛ばすもよしだ。オールマイティーなマシーンで、国産車や他のハーレーともストレスフリーでツーリングが可能。なお、このモデルは他のファミリーとは違った鼓動感があるが、間違いなくハーレーの鼓動と言ってもいいだろう。
もっとも気持ちいいのは、2速から3速の60キロ程度のスピードだ。

従来のハーレーのイメージで走ると思ったのと違うという感じがするかもしれないので、必ず試乗してから購入して欲しいモデルである。このハーレーの気に入っている点は見た目だという人は非常に多い。近未来的な見た目が非常に美しく、水冷エンジンのパワーも魅力的で、V-RODのハーレーを買うという感じより、V-RODを買うというイメージの方が強いだろう。
だが、この　こそが本来のハーレーとも言うべきモデルで、ハーレーらしいモデルだと言えるだろう。

V-RODはハーレーではないなどと言う人がいるのは事実であるが、間違いなくハーレーには違いないので、オーナーは堂々と乗るべきだろう。このモデルはまた、駐車中によく綺麗なバイクだと褒められることがある。60キロ程度で走っていると、柔らかいドコドコした音が心地いい。
さらに、スピードをさほど出さなくても楽しく走ることができる。
スピードを出さないといけない・・とせかされることもないモデルである。

中速度程度でコーナーをリアタイアだけにトラクションをかけ、曲がりきるのは非常に楽しい。
だが、左コーナーの場合、バイクの左右の重量バランスのせいか速く走ろうとすると曲がれないということがあるので要注意だ。

他に注意する点は、140キロ以上で走ると風圧で耐えられない点だろうか。
首都高などで流れに乗るため加速する際に、がんばって回したとしても国産のスーパーバイクにかなわないのはちょっと悔しい。



比べ物にならない所有感

結論としては、1つのバイクライフを提案できるバイクだということだろう。
流麗なマフラー、存在感いっぱいのエンジン、ワイドタイヤや長い車体スタイルは一目惚れすること間違いなしだ。このモデルを所有する喜びはかなりのもの。

走りについては、中低速でバイクの音を楽しみつつゆったり走るツーリングや町乗りを中心に楽しむといいだろう。速く走るようにせかされることもなく、ゆっくり流すのがここまで楽しいのかとこのモデルは教えてくれるはずだ。結果的に安全速度でリスクの少ない走りができるだろう。

なお、乗る前に強烈な加速と中低回転のトルクレス、曲がらないなどということを耳にするかもしれないが、乗ってみるとその理由が分かるはず。結局、スーパースポーツと比べているか、空冷アメリカンと比べているかの差であろう。

このモデルは台数も少なく、ショップによっては全く置いていない場合もある。
なので、購入する前にはお店に電話し、このモデルを置いてあるかどうかを確認すべきだろう。
ただ、このモデルを所有していることで満たされる欲望はひとしおで、国産リッターの万能感も素晴らしいが、このモデルは今日はバイクに乗ったな・・と素直に喜べる最高のモデルだ。