出典：http://www.gj18.com/Motorcycle-Brand-18-66355.html

根強い人気を持つハーレーダビッドソンだが、歴史が長いせいか、現在では入手しにくい車種というものも非常に増えてきた。その内の一つがハーレーダビッドソンの FXLR DYNA LOWRIDER[ダイナローライダー]だ。日本に徐々にファンを拡大し始めた1980年代から歴史を持つFXLR ダイナローライダー。未だに多くのファンを持つ車種でもあります。どのような魅力を持つバイクなのだろうか。



ハーレーダビッドソンの FXLR DYNA LOWRIDER[ダイナローライダー]は1987年から1993年にかけて発売された車種だ。1977年に発売されたFXR ローライダーの10周年を記念して、満を持して発売されたのがハーレーダビッドソンFXLRダイナローライダーである。FXLRダイナローライダーは1340cc のエボリューションエンジンや独特のフレームなどを搭載。これはFXR と同じであるが、大きな違いとしては、フロントホイールは20インチになり、キラーンバーハンドルもプルバック。また、車高もかなり落とされFX R よりもカスタム色が非常に強くなった。そのためFX R よりも長時間バイクに乗りたいという人むけの仕様となり、結果的に乗り心地等も進化したのだ。1987年から1993年まで長く生産されていたが、93年以降は生産が中止し、後のシリーズへとその魂は引き継がれている。ちなみに1987年のFXLR はローライダーシリーズ10周年記念の限定モデルというものが存在する。



FX R はFXLR ダイナローライダーの元となった車種だ。そのFXR は4速を持つエボリューションモデルとダイナローライダーの間の位置づけにあるモデルだった。しかし、ダイナローライダーはあまり日本国内で流行らなかったたこともあり、日本国内での流通は少なくなってしまったのだ。そのためFX LR を持ってる人を見かけたらびっくりするほど現在は流通が少なくなっている。

ダイナローライダーの前身になったのがこのFXLR なのだが、以下のシリーズに続く様々な意向が見て取れる。例えば、角パイプのメインフレーム、そしてラバーマウントなどが特徴だ。いかに乗りやすくしたいのかという開発したスタッフの気持ちが見て取れるだろう。もともとFXR にあった長所であるワンオフであるハンドルやマスターシリンダーなど様々な乗り心地を重視したカスタムはそのまま受け継がれているのもよい。

今見ると無骨な部分が感じ取れたり、乗るとなった場合はメンテナンスが必要になり、乗り心地も今の技術に比べると決して良いとは言えないため、昔だからこそありというも部分が多く見受けられる。現代の最新の技術を持って作られたハーレーダビッドソンのラインナップに劣る点もたくさんあるが、味のある車種だと一周回って再度注目されるようなシリーズだ。



そんなFXLRダイナローライダーですが、これを現在中古市場で手に入れようとなるとどうなのか。まず売っているところを見つけるだけでも非常に困難である。もともと国内に流通していなかったものというのもあり、今でもなかなか見かけることはできない。仮に流通されたとしても一瞬でなくなると言っても過言ではなく、いかにこのFXLR を狙っているハーレーダビッドソンファンが多いのかというのを物語っている。今から20年近く古い車種でもかわらず、FXLRダイナローライダーを手に入れる場合、150万円から200万円ほどの予算は準備しておいた方がいいだろう。程度がよく、実際に走らせるとなった場合、それぐらいの金額がすることはざらにある。

市場に出てきたとしてもすぐに売れてしまう可能性があるため、FXLRダイナローライダーが市場に出てきた時はラッキーと考えてもいいのかもしれない。