TOURING FLH

 2024-02-25 / 303 view

FLH 車体

FLH、ツーリングファミリーの原点

ハーレーと聞いてまず多くの人の頭に浮かぶのが、この「ツーリングファミリー」の形であるだろう。年齢を問わず多くのライダーに支持されているツアラータイプのバイクである。ツーリングファミリーの特徴や遍歴、タイプの違いについて元となったFLHは、このモデルの先駆け的存在だ。ハーレーのフラグシップモデルであるツーリングファミリーの原点は、1965年に発表されたFLHエレクトラグライドだと言われている。

オーソドックスなパンヘッドエンジンを搭載しているものの、それまでのキックスターターを廃し、初めてエレクトリックスターターシステムを採用するなど、すでに現代のバイクに通ずる機能をかね備えていたのである。セルスターターであることを主張したところから、「エレクトラグライド」という車名になった。

ツインリアショックを装備して乗り心地を重視したFLHエレクトラグライドは、その後もツアラー的要素を増すことで、後の人気シリーズとなる「ツーリングファミリー」へと進化していく。FLHをはじめとするこれらツーリングファミリーの醍醐味は、やはり長距離ライドにある。


FLH ライナーカバー

計算し尽くされた作り

ハーレーの特徴となっているバットウィングフェアリングは、FLHエレクトラグライドに採用されたのが始まり。以来、空気抵抗は十分に研究され、雨や風からライダーを守り、疲労を和らげる効果は絶大であり欠かせない存在だ。

また、パッセンジャーにもさまざまな配慮があり、ゆったりとしたシート、使いやすい位置にあるオーディオコントロール、ヘッドホン端子など、大きなツアラーバッグに荷物を積んで、すぐにでもタンデムでロングツーリングに出かけたくなる仕様になっており、まさに長距離ライドにうってつけと言える。

FLHエレクトラグライドを原型とするパンヘッドエンジンは、技術の変化と共に変更されており、現在はフラグシップモデルにふさわしく、全モデル1689cc、ツインカム103エンジンを採用。現行のエレクトラグライドは、60年代のFLHエレクトラグライドの流れを汲んでいるが、これとはスタイルが違うツーリングファミリーが1977年に発表された。エレクトラグライドよりも軽装備でスポーティであることから、FLHSエレクトラグライドスポーツと名付けられた。この流れを汲む派生モデルと位置付けて考えられているのが現在のロードキングだ。

FLH エンジンモーター

グランドツーリングを追求

ツーリングファミリーの種類は現在、ライド、フロントが軽快なロードキングの3モデル7車種がラインナップされている。約400kgも重量があるエレクトラグライドは、軽快な取回しとはいかないが、その走り安定感の心地よさに魅了されるライダーも多い。

大容量を誇る3つのツアーバック、大型のフェアリング、快適なリアシートなど、すべてがグランドツーリングを追求した作りとなっている。エレクトラグライドよりも装備をシンプルにしたストリートグライドは、100万円近く安いことも嬉しいポイントである。だからといって、ツアラーの要素がスポイルされているわけではない。大型のフェアリングとツアーバックが装備され、より快適なツーリングを実現する為の工夫がされている。

また、ロードキングについてはオーディオがなく、これまで親しまれたツアラーの面影に留意されたモデルだ。いずれも個性的なモデルが揃ったツーリングファミリーは、あなたのライドスタイルに合った相棒をじっくり吟味して選んでほしいモデルである。
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