nike 1 world air force 1 by kaws
2024-11-08 / 626 view
世界の大物が集結した超レアなコレクション
1982年にNike Airテクノロジーを始めて搭載したバスケットボールシューズとして登場した「エアフォース1」は、今や世界のストリートシーンで定番の一足となった。その人気と歴史、そしてシンプルなデザインから数多くヴァリエーションが存在する。
エアフォース1をキャンバスとする無数の作品の中で、最もレアなものの一つとされるのが「Nike 1World Influencer Pack」だ。2008年に突如発表されたこのシリーズは、エアフォース1をベースに世界中で大きな影響力を持つデザイナー、スポーツ選手、アーティストが集結し、それぞれ思い思いの一足を作るというものだった。
流通した数が非常に少なく、ほとんどがマーケットでプレミア値を付けているが、中でも最も人気のモデルがグラフィックデザイナー、KAWSのエアフォース1だ。KAWSは、キャラクターの目を“××”に置き換えるパフォーマンスで一躍有名となり、ユニクロやメディコム・トイなどの大手ブランドとコラボするに至った。そのKAWSとナイキのコラボした「ナイキ ワンワールド エアフォース1 by KAWS」は、ベースであるエアフォース1を大胆に再構築した一足だ。
KAWSの魅力を詰め込んだ一足
ブラックのボディは、エアフォース1の中でも最もポピュラーだが、各所に散りばめられたネオンイエローが目を引く。真っ先に目に飛び込んでくるネオンカラーのアウトソールはもちろん、ステッチに用いられる糸、シュータンに至るまで計算されつくされた配色で、ビビッドなカラーながら安っぽくならないのはさすがKAWSのデザイン。
ボディに施されたステッチは、もちろん通常のエアフォース1にはなく、KAWSのトレードマークであるバツ印からインスピレーションを受けている。縫い目のうち二つだけをイエローの糸で施すことで、ほんの小さなパーツにもかかわらず、この一足からKAWSを強く想起させる仕掛けとなっている。また、シュータンとシューレースのタグにもバツ印は描かれている。
さらに、クリアなアウトソールからはアルファベットのグラフィックパターンが透けて見えるデザインが採用されている。KAWSはたった2色の色使いで、今までに見たことのないエアフォース1を具現化したのだ。
スニーカーからアートの域へ
このKAWSのエアフォース1は、リークされた当時、市販されるものと思われており、発売場所と時期について様々な噂が飛び交うこととなった。しかし結局、家族や関係者にのみ配られた模様で、流通数の少なさは市場での価値を押し上げる要因となっている。
エアフォース1は現代のスニーカーの一つの基本ともいえるデザインであり、コラボ商品の多くもその単純明快さを生かしてカラーのヴァリエーションや柄によって個性を演出することが多かった。
しかし、本来のデザインとは比べ物にならないほど細部にわたって作りこまれた今作は、長年ストリートシーンを牽引してきたナイキと新たなストリートの雄であるKAWSのコラボとあって、まさにストリートファッションを体現した一足と言える。単なるファッションアイテムとしてのみならず、一つのアート作品としても堪能できる逸品だ。
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