air jordan 5 retro db doernbecher (633068-010)
2024-05-31 / 378 view
NIKEならではのアイディア
Doernbecherシリーズはいかにもナイキらしいユーモアによって生まれたシューズだ。
Doernbecherとは、ナイキの本社があるアメリカ・ポートランド州にある病院の名前であり、その病院で病気と戦う子どもたちが企画したものが、実際に販売され、スニーカーの売り上げ一部が寄付されるという「ナイキが主催のソーシャルプロジェクト」としてシューズを限定的に販売するのがこのNike Jordan Doernbecherシリーズ。
このプロジェクトはすでに10年以上続く企画であり、そのシーズンごとに一人ひとりの子どもたちが思いを込めてデザインしたプロセスや彼ら自身のストーリーが滲み出ている。デザインの特徴として、Jordanシリーズは大々的なコラボレーション以外は機能美に着目し、シンプルなデザインのシューズをリリースしているが、年に一度だけこDoernbecherシリーズは「子どもたちが持つ自由でクリエイティブな発想を大幅にデザインに取り入れて制作することから」特別仕様のJordanとして、多くのナイキファンから支持を得ている。
コレクター必須のスニーカー
このDoernbecherシリーズのシューズが正規のナイキストアで販売されるのは、米国の4都市「NEWYORK」「SAN FRANSISCO」「LOS ANGELS」「LAS VEGAS」のみであり、日本国内でも目にすることは滅多にないはず。コレクションされることを前提としたリミテッドエディションであるため、手に入れることも難しいだろう。
今回紹介する「Air Jordan 5 Retro DB Doernbecher」は2013年秋にリリースされたものであり、2012年にバスケットボールの練習中に心臓発作によって倒れ、ドーゼンベッカー病院に運ばれたものの、二度目の発作によって亡くなってしまった「アイザック・アゼータ」くんをトリビュートしたモデルである。
そしてこのシューズのギミックにも着目してほしい。
一見、全面ブラックで革張りのジョーダンじゃないか、と思わせられるか、実はまた別の表情も持ち合わせているのがこのシューズの魅力。暗闇でブラックライトを当てると文字が浮かび上がる仕様となっているのだ。
故人アイザック・アゼータ君が生前残した詩のワンフレーズ「僕のチーム、僕の家族、なにがあろうとも僕らは永遠に共に在る仲間だ。」(My team. My family. We are brothers forever. No matter what.)が彼の背番号とともに記されている。病に倒れ、自分の人生の先が暗闇でしかないことを体感した彼が残した言葉は、我々の中の一部としてずっと残っていく強い生に対するメッセージだ。
AJ(エアージョーダン)シリーズは多くのバスケットボールを愛するキッズにとって、憧れる存在である。いつか自分もあんな風にかっこいい選手としてコートで活躍したい。そんな想いが前提にあることから、このDoernbecherプロジェクトはデザイナーの子どもたちはもちろん、大人のユーザーがもう一度、ナイキのAJを履くことに対する特別な感情を思い返させてくれるきっかけになっているのではないだろうか。
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