Cincinnati Bengals(シンシナティ・ベンガルズ)
2024-11-15 / 387 view
ブラウンズのライバルとして誕生
シンシナティ・ベンガルズの歴史は、1968年に始まる。クリーブランド・ブラウンズとの契約が終了した名コーチ、ポール・ブラウンは再びプロフットボールチームを率いたいと考え、フットボールチームを求めていたシンシナティに新たなチームを設立した。「ベンガルズ」というチーム名は、過去にシンシナティに存在したフットボールチームの名前であるとともに、シンシナティの動物園で飼育されていた白いベンガルトラにちなんでいる。ベンガルズは地区優勝9回を誇る名門チームであり、過去2回スーパーボウル出場を果たしている。しかし、その2回ともサンフランシスコ・49sに敗れるという悲劇に見舞われている。特に2回目のスーパーボウルは、選手の1人が試合前日に薬物の使用によりNFLから追放されるという事件も起きた。そして、1990年代から2000年代にかけて、チームは深刻な苦境に立たされることになる。15年間に渡り、優勝もプレーオフ進出も果たせない年が続いた。2005年以降は、度々プレーオフに進出するなど復調の兆しを見せている。
スーパールーキーコンビの存在
1988年のスーパーボウル進出の立役者となった選手が、クオーターバックのブーマー・アサイアソンだ。チーム史上二人目となるNFLシーズンMVPを獲得し、走れるクオーターバックとして通算1598ヤードの獲得と7度のタッチダウンを決めている。
2016年現在、ベンガルズのエースと言えるのが、A.J.グリーンだ。学生時代から頭角を現していたグリーンは、2011年にドラフト全体4位でベンガルズに入団すると、一年目からオールスターゲームに出場。これは、ルーキーのレシーバーとしては9年ぶりの快挙であり、現在まで連続出場記録を更新中である。
グリーンと同年にベンガルズに加入したアンディ・ダルトンもNFLトッププレイヤーの一人だ。クオーターバックとしてルーキーイヤーから鮮烈な活躍ぶりを見せつけ、数々のチーム記録保持者でもある。名コンビとして知られるグリーンとダルトンのコンビは、NFLのルーキーによる獲得/パス成功ヤード記録を保持している。
因縁のライバル対決
現在、AFC北地区に所属するベンガルズの最大のライバルは、同じオハイオ州に拠点を持つクリーブランド・ブラウンズだ。同地区に所属しているだけでなく、設立時にベンガルズのヘッドコーチ、ポール・ブラウンとブラウンズのオーナー、アート・モデルが因縁を抱えていたことも両チームの試合をヒートアップさせる一因となっている。近年は、ブラウンズの低迷とベンガルズの好調により、ベンガルズ有利なシーズンが続いているようだ。プレイの外の話題としては、ベンガルズ有するチアリーディングチーム、「ベンギャルズ(ベン“ガル”と“ギャル”をかけた造語)」には、NFL最年長のチアリーダー、ローラ・ビクマニス(48)が所属しており、彼女の半生が映画化されるなど大きな話題を呼んでいる。近年、カンファレンス優勝まであと一歩のところで、敗れることの多いベンガルズが今後、初のチャンピオンに輝くことができるのか注目だ。