Houston Texans(ヒューストン・テキサンズ)
2024-12-04 / 367 view
NFL で最も若いチーム
100年近い歴史を持つNFL のチームの中で、最も新しいチームが、ヒューストン・テキサンズだ。かつて、ヒューストンにはヒューストン・オイラーズが拠点を置いていたが、1997年にテネシー州に移動し、テネシー・タイタンズと改名。以降、ヒューストンは、その都市の規模にも関わらずNFLチームが存在しない状況が続いていた。NFLは、1999年.新たなチームを迎えることを決め、投票の結果、ヒューストンが本拠地と定められた。チーム名は、ヒューストンとテキサス州に馴染みの深い「テキサンズ」に決まり、2002年に新チームは始動した。テキサンズは、初の公式戦でダラス・カウボーイズに勝利し、新規加入したチームとしては約40年ぶりの快挙を成し遂げた。しかし、その後の成績は思うように上がらず、2005年には、NFLシーズン最低成績となった。2011年、チームはディフェンスの強化を図り、ついに初の地区優勝を果たした。その後も、2012年、2015年、2016年と地区優勝を果たし、上位チームの常連となった。
自慢の守備陣
テキサンズは、歴史が新しいこともあって永久欠番とされるような伝説的プレイヤーはまだ現れていない。しかし、現代のアメフト界を牽引するスター選手は生まれつつある。その筆頭が、ディフェンスを務めるJ.J・ワットだろう。2011年にテキサンズに加入し、2012年には最優秀守備選手を受賞。196cmを超える体格からは想像のつかない瞬足を生かしたプレイが持ち味だ。タックルを決めた際の敬礼ポーズがお決まりのパフォーマンスとして有名である。ピッチの外でも慈善活動に積極的に参加するなど、老若男女問わず高い人気を誇る。
また、2016年には懸案事項となっていた攻撃力の強化のため、デンバー・ブロンコスからクオーターバック(QB)のブロック・オスワイラーを獲得した。ブロンコスのQBと言えば、NFL史上最高のQBの1人と称され、2016年に引退したペイトン・マニングだが、オスワイラーはその後継者と目されていた選手だ。マニングの下で、活躍機会は少なかったものの、大型契約を結び活躍が期待されている。
ライバル関係と日本人チア
テキサンズ戦を盛り上げるライバルチームとしては、当然のことながら同じAFC南地区のコルツやジャガーズ、タイタンズが挙げられる。しかし、全く離れた地区のベンガルズとの間にも因縁が存在する。ヒューストン出身のQBアンディ・ダルトンがベンガルズのエースであることや、2011年から二年連続でのプレーオフでの激突とテキサンズの勝利がライバル関係の発端だ。2015年には、“Red Rifle(ダルトンの赤髪に由来)”と称されるベンガルズのディフェンスをテキサンズがやぶり、ワットが“Red Ryder BB Gun(アメリカで有名なおもちゃの銃のブランド)”と揶揄したことも話題となった。
テキサンズのピッチ外の話題として、2014年に日本人のチアリーダーが誕生した。日本人チアリーダーである海東奈月さんは、2011年、日本人として初めてNBAファイナルで踊るなどチアリーダーとしてのキャリアを積み上げてきた。2014年にテキサンズのテストに合格すると、同チアリーディングチーム最年長として、現在も活躍している。