Detroit Lions(デトロイト・ライオンズ)
2024-11-15 / 320 view
デトロイト・ライオンズの歴史
1920年代にデトロイトに本拠地を置くプロフットボールチームを作る試みは何度か行われたが、どれも叶うことはなかった。しかし1934年にラジオ局のオーナー、ジョージ・リチャーズがポーツマス・スパルタンズを売却したことによってデトロイト・ライオンズが誕生した。ポーツマス・スパルタンズは正直強いチームではなかった。しかしデトロイト・ライオンズに生まれ変わると、それまでチームに眠っていたライオンが雄たけびを上げたのだ。チームは現在でも語り継がれる絶対的スター、ダッチ・クラークを中心として最高レベルの選手を揃えていた。そしてライオンズとしての2年目にはNFLチャンピオンに輝いた。この時期の成功はプロフットボールをデトロイトに根付かせ、それ以来デトロイトはスポーツの街として栄えることになるのだ。ライオンズの伝統は感謝祭の日に試合を行うことだ。この伝統は第2次世界大戦中を除くと、今でも受け継がれている。1950年代にライオンズは黄金期を迎えることになる。1952年、1953年、1957年にNFLチャンピオンに輝いたのだ。しかし1957年がライオンズの最後のタイトルになっている。それ以来、歴史に残る素晴らしい選手を抱えながらも長い間トップからは遠ざかっているのだ。1991年と1993年には地区優勝を果たしているが念願のスーパーボウル出場は逃している。
デトロイト・ライオンズの歴史に残るスターたち
1950年代のライオンズの黄金時代を支えたのがジョー・シュミットだ。彼は1年目の1953年から大活躍をし、この時期のライオンズには欠かせない選手だった。1956年にキャプテンを務めたジョーは、NFLのオールスターゲームであるプロボウルになんと10度も選出されている。1966年に現役引退したジョーだが、その後すぐにライオンズのアシスタントコーチに就任した。彼の栄誉を称え、彼の背番号56は永久欠番となった。ライオンズの歴史上もう1人欠かすことができない選手と言えば小柄のランニングバック、バリー・サンダースだ。1989年にドラフトでライオンズに指名されたサンダースは1年目から新人王を獲得する大活躍を見せる。1997年には史上3人目となる2053ヤードを走るという快挙を達成しMVPを獲得した。1998年には史上初となる10年連続1000ヤード以上走るという金字塔を打ち立て、彼は伝説となった。2004年にはまるで当たり前のことのようにサンダースはNFLの殿堂入りを果たした。
必要なのはスーパーボウル優勝だけだ
実は現存するNFLチームでスーパーボウル出場経験がないのはデトロイト・ライオンズだけだ。1950年代の黄金時代が過ぎ去ってからは、長いトンネルの中にいる。しかし終わりのないトンネルなどない。必ずデトロイト・ライオンズは再び黄金期を迎えるだろう。トンネルの終わりももう少しだ。来年には明かりが灯るかもしれない。