Buffalo Bills(バッファロー・ビルズ)
2024-11-01 / 467 view
90年代の輝きをもう1度!
バッファロー・ビルズ (Buffalo Bills) は、ニューヨーク州第2の都市バッファローに本拠地を置いている。ホームグラウンドは、ニューヨーク州オーチャードパークにあるニューエラ・フィールド。キャップメーカーのニューエラ社がネーミングライツを持っており、
もともと1960年にAFLのチームとして創立。1960年代は強豪チームであったが、1970年代~1980年代半ばまではプレーオフに進出する年がありつつも低迷する。
1980年代後半から徐々に選手が揃い始め、1990年シーズンから4年連続でスーパーボウル出場というNFLの長い歴史の中でビルズだけが成し遂げた快挙を果たす。しかし、いずれの試合にも敗れ、全米NO.1になることはできなかった。
その後、ジム・ケリーやアンドレ・リード、ダレル・タリーといったビルズの黄金時代を支えたメンバーがチームを去り、2000年代は低迷期に入ってしまう。2008年~2013年シーズンでは6年続けてAFC東地区で最下位に沈むが、2014年にはAFC東地区で2位、2015年は3位と健闘し、浮上のきざしも見えかけている。
ビルズ史上最も偉大なQB ジム・ケリー
ジム・ケリーは、バッファロー・ビルズの黄金時代を代表する選手である。1985年~1996年にかけてクォーターバック(QB)として活躍。引退後は2002年プロフットボール殿堂入りし、その背番号12はビルズ初の永久欠番になるほどの名選手である。
1983年のNFLドラフトで、ケリーはビルズに1巡目指名を受けるも拒否し別のフットボールリーグUSFLに入団する。1985年にUSFLが解散した為NFLのビルズに入団し、翌年1986年には全試合に出場するなど1990年代にはWRアンドレ・リード、RBサーマン・トーマス、DEブルース・スミスらとビルズ黄金時代を築く事となる。
特にWRアンドレ・リード、RBサーマン・トーマスらとの強力な攻撃陣は「ハイパーオフェンス」と称され、ビルズの1990年シーズンからの4年連続スーパーボウル出場に大きく貢献した。
ノーハドルの 「K-Gun」フォーメーションから繰り出されるパスは正確無比で、対戦相手を翻弄した。ビルズにおけるパス記録の大半は彼が持っている程パスの名手であった。
1990年代のビルズはケリーの時代といわれるほど彼の影響力は強く、1つの球団で終わることができない今の時代にあって、ケリーはビルズ一筋で終わることができた数少ないプレーヤーである。
愛すべき粗削りなチーム バファロー・ビルズ
バファロー・ビルズといえば、やはり1990年代の黄金時代のチーム印象が強い。強さの源は、何といってもその攻撃力の高さ。32点差を後半でひっくり返したこともあり、NFL史上最大の逆転といわれている。
この時代には、スター選手を集めて4年連続スーパーボウルに出場するなど、サラリーキャップが導入されている今では考えられない快挙を成し遂げていた。その一方、いずれのゲームでも敗退しており、チームの粗削りな面も露呈。しかし、こうした不完全さこそファンを引きつける要素なのかもしれない。
現在は15年連続プレーオフに出場できていないが、選手よりヘッドコーチが目立つこともあり、選手だけでなくチーム全体として複雑な問題を抱えている。それでも熱心なファンは栄光を取り戻す日が来ることを待ち望んでいる。
ビルズの伝統的な攻撃的スタイルが今もなおしっかり受け継がれており、愛すべき粗削りなチームであるバファロー・ビルズが全米NO.1になる日を心待ちにしている。