Atlanta Braves(アトランタ・ブレーブス)
2024-11-13 / 264 view
MLB最古のベースボールチーム
アメリカジョージア州アトランタを本拠地とするアトランタブレーブス。過去には元中日ドラゴンズの川上憲伸選手がプレーしていたチームだ。1876年にナショナルリーグが創設された時期から存在するMLB最古のベースボールチーム。ナショナルリーグ東地区に属するチームで2016年は5チーム中5位の成績である。
若手の育成に定評があり、現在メジャーリーグで活躍する大物選手を多く輩出している。メジャー屈指の投球術を持つクローザーであるクレイグ・キンブレルや、No. 1ショートとして抜群の守備力を誇るアンドレルトン・シモンズなどが代表的。FAなどで大物を獲得するのではなく、有望株の若手をトレードで獲ったり生え抜きの選手で戦うチームだ。
また、ブレーブスは投手力や守備力が充実していることでも有名。ピッチャーのほとんどは防御率2〜3点代で抑えており、各内外野手の守備範囲もかなり広い。こういった点を見れば、キンブレルやシモンズが誕生した理由も納得出来る。そしてファンも熱狂的。地元住民の人が大半で、その勢いはメジャーリーグ随一と言われている。
守備力重視の中で活躍する強打者フリーマン
投手力や守備力が高いチームの中で打撃面を引っ張る選手がフリーマン。ブレーブスの中軸を担う一塁手でバットを寝かすフォームから広角に打ち分けるバッティングが持ち味である。それを証明するように2016シーズンの二塁打数はリーグ一位の記録を獲得。そのため、チームでは3番を任されることが多い。
さらにこのシーズンは本塁打数も量産。これまでは20本前後を打つ中距離法のイメージだったが、今シーズンはそれを大きく上回るキャリアハイの34本を記録した。まさに、ヒットも本塁打も打てる強打者として覚醒したフリーマン。チーム内でも今後数年の活躍を期待されて、今年新たに8年の契約を延長した。年俸もグンと上がり球団史上最高額。これまで大物選手をすぐに他球団へと送り出していた同球団が手放せないほど変えが効かない選手と言える。
来シーズン、フリーマンは今シーズン以上の成績を残すことができるのだろうか。ブレーブス打線を引っ張り、年齢を重ねるにつれて着実に成長している彼の活躍に今後も目が離せない。
2017シーズンの目標は低迷期を抜け出すこと
2013年以降、ブレーブスは地区優勝から遠ざかっている。過去には10年連続優勝をしていることもあり、ここから考えるとチームは低迷期であると考えられる。投手力・守備力は十分としてやはり打線が重要。先ほど紹介したフリーマンに次ぐ強打者が現れないと得点力アップできない。
しかし、前述した通りブレーブスは若手育成が素晴らしいため下部組織から新たな選手が登場するはずだ。若い選手は一度勢いに乗ると誰にも止めることができない。その流れにチームが乗っていけば、何があるか分からないナショナルリーグでも地区優勝することができるだろう。
また、来年からブレーブスは本拠地が新たに変わる。そういった点もチームが大きく変わる要因となるかもしれない。伝統的に引き継がれる投手力・守備力に今シーズンヒットと本塁打を量産して活躍した新たな主砲、そして新たに変わるチームの本拠地。チームが飛躍する条件は全て揃っている。アトランタブレーブスはこれから新たなチームへと生まれ変わる。