Detroit Pistons(デトロイト・ピストンズ)
2024-11-10 / 329 view
NBA最古参の“動力装置”
デトロイト・ピストンズ(Detroit Pistons)は、アメリカ合衆国ミシガン州デトロイト市に本拠を置く全米プロバスケットボール協会 (NBA) のチーム。チーム名の「Piston」は、自動車の動力装置に欠かせない部品を指す。創設は1941年で、NBAで現存するチームでは最古参である。当時はライバルリーグのNBL (National Basketball League)に所属しており、NBAに参加したのは1948年のことであった。チームロゴは、バスケットボールの上にピストンズのロゴタイプを重ねている。試合で着用するユニフォームは、ホーム用のものがホワイトをベースにレッドのラインが入ったもの、アウェイ用のものはブルーをベースにレッドのラインが入ったものとなっている。NBLは2度、NBAでは3度の優勝歴を誇るが、ここ十数年は頂点から遠ざかってしまっている。
歴代注目メンバー
ピストンズの長い歴史において、要注目な選手をご紹介する。まずは「Big Ben」の愛称で親しまれたセンターのベン・ウォーレスである。ウォーレスは2000年にグランド・ヒルとのトレードでオーランド・マジックから移籍してきた。移籍後は持ち味のリバウンドとディフェンス力を大いに発揮し、NBAを代表するディフェンダーとして活躍。4度のNBA最優秀守備選手賞を受賞した。また、2004年にはNBAチャンピオンにも輝いている。2016年1月にはゴールデンステート・ウォリアーズ戦においてピストンズ時代の背番号「3」の永久欠番授与式が開催された。次にご紹介したいのが、シューティングガードとしてピストンズの躍進を支えたリチャード・ハミルトンである。2005-06シーズンから3年連続でNBAオールスターに出場し、背番号「32」は永久欠番となっている。彼もまた、チームの柱として欠かせない存在であった。
2016-17シーズンにおける戦力
それではピストンズのチーム戦力について見てみよう。2015-16シーズン、ピストンズは44勝38敗。ディビジョン順位は3位、カンファレンス順位は8位という結果だった。6年連続でプレーオフを逃していたそれまでとは違い、新エースの座に着いたアンドレ・アラモンドを中心に躍動したシーズンとなった。特に2015年12月18日に行われたシカゴ・ブルズ戦では、148-144という激戦を制し、その勇姿をファンの心に焼き付けた。2016-17シーズンは、現在15勝18敗、全体では11位と、苦しい戦いが続いている。先述したエース、アンドレ・アラモンドをチームの柱として、フォワードのトバイアス・ハリスやガードのイシュ・スミスといった選手たちの働きに期待である。そして、チームが一丸となり、前シーズンのような勢いを取り戻せるかが最大のカギとなるだろう。