Miami Heat(マイアミ・ヒート)

 2024-10-07 / 477 view

Miami Heat ロゴ
Miami Heat マイアミ・ヒートの歴史

マイアミ・ヒート(Miami Heat)は全米プロバスケットボール協会(NBA)イースタンカンファレンス・サウスイーストディビジョンに所属するプロバスケットボール球団である。本拠地は州内最大の都市圏であるマイアミ、創設は1988年でNBAの中では比較的新しいチームである。
チーム名の由来は選手・ファンが白熱した試合を望むという意味を込め、また本拠地マイアミがハワイと同緯度にあるということから「暑さ」の意味が込められている。
新興チームのほぼ全てがそうであったようにヒートにも十数年間の黎明期があった。多くの優秀な選手を抱えては観る者の主力のケガや病気等も重なり勝てない時代が続くこととなった。
その黎明期に終止符を打ったのが2006年、名将パットライリー監督の復帰と共に3年前にドラフト全体5位指名で獲得したドウェイン・ウェイドと、他球団から引き抜いた精鋭5人集の活躍である。創設19年目にして初のNBAファイナル制覇となった。
その後主力に成長したウェイドと新たに加入した“キング”ことレブロン・ジェームス、クリス・ボッシュのトリオを結成し2012・2013シーズンとファイナル2連覇を達成した。
チームの浮沈は良くも悪くもこの3選手の出来如何にかかっていたため、レブロンが2014年FAでクリーブランドに復帰、さらに2016年にはチームの大黒柱であったウェイドもシカゴブルズへ移籍とチームは現在立て直しの真っ最中である。
ハッサン・ホワイトサイド トレーディングカード
ヒートを代表する選手

ウェイドが去りまだまだチーム再建の真っ只中にあるヒートにとって誰が主力になるかといった予測は立てにくいかもしれない。しかし球団はこの選手にチームの将来を任せたいと思っているのかもしれない。
それがセンター(C)のハッサン・ホワイトサイドである。現在1試合平均のリバウンドは14.4と堂々のリーグ1位、1試合平均ブロック数でも5位(2.2)と5位につけている。
213cm、120kgの身体を張った肉弾戦的プレーが持ち味で得意はブロックショットながら現在得点も17.3点と中々のものである。チームが如何に彼に期待を寄せ、インサイドでの戦いに拘ったチーム作りを考えているかが伺える。
21歳と若いが中々の苦労人である。マーシャル大学を1年で辞めNBAドラフトにアーリーエントリー、サクラメントキングスに指名されたが強豪ひしめくNBAにあっては出場機会に恵まれずすぐに下部組織のNBADLに送られその後解雇。以後4年もの間はNBADLや中国、レバノンを行ったり来たりと中々チャンスに恵まれなかった。
事態が好転したのが2014年の11月、マイアミ・ヒートと契約してからである。その後ホワイトサイドは着実にチャンスをものにしていき、得点とリバウンドのダブル・ダブルやキャリアハイスコアをあげるまでに成長した。ウェイドが去った今、ヒートの浮沈のカギを握るのは彼を置いて他にはいないだろう。
Miami Heat ユニフォーム
マイアミ・ヒートに対する想い

“ビッグマン” ハッサン・ホワイトサイドの現在までの活躍は決して悪くはない。彼はディフェンス面での貢献度は非常に高いといっていいだろう。しかしチームとして得点がとれていないのが気がかりである。
1試合平均得点ランクは30チーム中29位と最低ランクに位置している。アシストは全チーム中16位、リバウンドでは8位という順位はディフェンスの優先度を考慮した結果であろう。
バスケットボールはチームスポーツである。個の戦いを制すれば確かに勝ちには繋がりやすいが、それだけではないことも確かである。
ホワイトサイドを使ったインサイドのプレースタイルが確立してくれば更にもう一つのオフェンスオプションを持ちたいものである。それにはアウトサイドシュートからの攻撃が欠かせない。現在この役割を担うのがポイントガードのゴラン・ドラギッチである。チームのスコアリングリーダーでアシスト役も兼務していることからその負担は非常に大きいが、チームオフェンスを充実させるためには彼の存在は欠かせないだろう。
球団社長のパットライリーもその辺りを見越して次の強化策に乗り出す準備を整えているのかもしれない。なにせニューヨーク・ニックスとマイアミでファイナルを制している伝説的な指導者なのだから。

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