Denver Nuggets(デンバー・ナゲッツ)
2024-10-02 / 377 view
出典:http://jp.global.nba.com/teams/#!/nuggets
チキン・ナゲッツの「ナゲッツ」ではなく・・・
デンバー・ナゲッツはアメリカコロラド州デンバー市を拠点とし、ウェスタン・カンファレンス、ノースウェスト・ディビジョンに区分されている。英語でナゲッツ(nuggets)とは「価値ある貴重なもの」を指すが、ここでは「金塊」という意味で使われており、ゴールドラッシュをイメージしているのだという。チーム状況としては、近年ナゲッツはあまりぱっとした成績を残せていない。特に、4年前にジョージ・カールがヘッドコーチを辞めてから、チームは低迷を続けている。現在のナゲッツの状況では大型選手が移籍先として目指すチームとは言えず、これまでフリーエージェントやトレードで大型選手を補強することもなかった。その代わり、ドラフト指名を活かして若手を育成する方針を取ってきたのだ。これではファンはあまり満足しないだろうが、チーム戦略としてそこまで悪いものではない。生え抜きの育成に力を入れ、着実にチームを活性化させていこうとナゲッツは取り組んでいる。特別リスクを背負うこともなく、地道に若手を育てていくことで、シーズンを重ねるごとにチームがどう変わっていくのかを見定めようとしているのだ。
出典:http://www.nba.com/2016/news/features/shaun_powell/09/09/30-teams-in-30-days-denver-nuggets/
ルーキーたちに寄せられた期待2016年のドラフトでナゲッツはジャマール・マレーを獲得した。他のドラフト候補と比較して、非常にシュートレンジが広く、ドリブルから得点するプレーに長けた彼を指名できたことで、チームにとって絶大な効果を得られるのではないだろうか。
ひとつ問題があるとすれば、マレーのポイントガードの能力には期待できないことだ。なので彼はシューティングガードとして起用されるだろう。今季1年目を迎える彼の実際の実力はまだ未知数であるが、積極的に経験を積ませていくことで、できるだけ早くチームの中心選手となってくれるようファンは望んでいる。ナゲッツにとっては我慢の起用が続きそうだ。
また、マレーの他にも、ファン・エルナンゴメス、マリック・ビーズリーを指名した。エルナンゴメスは20歳、ビーズリーは19歳で、2人ともチームを勢いづかせる要素を持っている。彼らも早い段階から出場機会を与えられ、マレー同様さらなる飛躍を切望されている。
出典:http://www.nba.co.jp/nba/team-analysis-nuggets/1uxbjd4t5e5m91whesl5mtpx9u
向こう数年を見越してこのチームの最大の特徴は、やはり若手の育成であろう。他のチームと比べ、ここまでに育成に重点を置いているのはナゲッツが特筆しているのではないだろうか。けれども、経験豊富でしっかりとしたベテランも何人か存在する。彼らが若手といかに協力してチームを活性化させるかも、非常に重要なポイントである。戦力面から言って、ナゲッツはそこまで悲観的な状況ではない。むしろ堅実に成長していこうという姿勢から、これからがとても楽しみなチームである。残念ながら現在においては、ファンをエキサイトさせることはむずかしいかもしれないが、それが選手にとってはかえってプレッシャーなくプレーできる環境にあると言うことができよう。とりあえずは辛抱の時期が続くことが予想されるが、2、3年を目安に、プレイオフでも十分に戦えるだけの基礎を築くことが、いま求められている最も火急の課題である。シーズンを通して、そしてプレイオフでも躍動するナゲッツを待ち望むファンのためにも、確実なチーム作りをしていきたい。