Oklahoma City Thunder(オクラホマシティ・サンダー)
2024-11-24 / 411 view
出典:http://jp.global.nba.com/teams/#!/thunder
オクラホマ唯一のプロスポーツチーム
オクラホマシティ・サンダーはアメリカオクラホマ州オクラホマシティを拠点とし、ウェスタン・カンファレンス、ノースウェスト・ディヴィジョンに区分されている。ちなみに、北米4大スポーツリーグ(アメリカンフットボール、野球、バスケットボール、アイスホッケー)に加盟しているチームの中でも、オクラホマ・シティ・サンダーはオクラホマ州唯一の加盟チームである。
チームの実力として、過去6年間での実績ではNBAのトップチームに名を連ねるほどの強さをほこる。しかし、2016年プレイオフでは確実に勝てると思われた試合を落としたり、フリーエージェントで代表的存在であったケビン・デュラントを失うなど、昨シーズンは思わぬ不幸にみまわれた。それ以外は十分に順調といえる結果を残してきただけに、この大きな痛手がこれからどのようにサンダーに影響してくるのかは誰もが気になるところである。
出典:http://www.nba.co.jp/nba/2016-17-team-analysis-thunder/34xr15bmk0jq16uj7hvcg2lpc
将来を担うふたりのルーキー
だが、不幸ばかりではない。というのは、サンダーは新たな戦力として、ビクター・オラディポとドマンタス・サボニスをトレードで獲得したのだ。この二人は年齢も若く、非常に大きな将来性を秘めた選手である。オラディポのジャンプシュートの精度はまだまだ粗いところがあるが、一度ギアがかかるとフルスピードでコートを駆け回る身体能力や、ディフェンスでもアグレッシブなプレーを見せてくれる彼のスタイルには大いに期待できる。これからの成長がまさに楽しみな選手であるのだ。
またサボニスのはというと、昔ブレイザーズで偉大な貢献を果たしたアルビダス・サボニスの息子である。父親譲りのフィジカルの強さと、恐れ知らずなメンタルが彼の特徴だ。現在にはあまり見られない昔ながらのパワーフォワードで、サンダーに足りないものを十分に補完してくれるだろう。
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これからの課題
ただ、デュラントの場合と同様に、ウェストブルックといった中心選手も近い将来放出してしまう可能性もある。サンダーは今、これまで頼みにしてきたチームの主力級の選手たちを失いつつある状況に直面している。したがって、チームの流れが変わりつつある現在において、血の入れ替えには細心の注意を払うべきである。
サンダーがこれまでずっと頭を悩ませてきた問題として、シューティングガードが挙げられる。数年前にフリーエージェントでジェイムズ・ハーデンを失って以来、このポジションのレギュラーとなった選手はまだいない。ゆえに、オフェンスだけでなく守備でも貢献できるようなSGを定着させることも、課題のひとつである。
いずれにせよ、サンダーはデュラントとウェストブルックのチームといっても過言ではなかった。そしていま、デュラントを欠き、ウェストブルックまでも放出する危機に直面している。チームの流れが大きく変わろうとしている今、その方向性を決めていかなければならない。ウェストブルックを残留させるために全力を尽くすのか、若手の育成に重きを置くのか、チームバランスの調整がとても難しいタイミングではある。けれども、新たに加入してきた選手も含め、堅固なディフェンスを築きつつ、オフェンスの精度を上げていくことができれば、十分に優勝も射程範囲内に入ってくることだろう。