Sacramento Kings(サクラメント・キングス)
2024-11-09 / 384 view
サクラメント・キングス
サクラメント・キングスは、カリフォルニア州サクラメントを本拠地に活躍を続けるNBAチームである。元々ニューヨーク州ロチェスターで創設されロチェスター・ロイヤルズと言う名称であった、チームがカンザスシティに移転した際、MLBのカンザスシティ・ロイヤルズとチーム名が重複する為、新たにカンザスシティ・キングスと命名し、後にサクラメントに移転後サクラメント・キングスとなった。
1951年のロチェスター・ロイヤルズ時代に当時の強豪チームであるニューヨーク・ニックスを破りNBAファイナル優勝。その後訪れるキングス時代も含め、後にも先にも優勝はこの一回のみであった。それ以降も勝率6割を誇るチームであったが、1951年シーズンのレイカーズ対ピストンズ戦で18-19という低スコア(ピストンズ側がボールを取られないよう保持し続けた)が出たため24秒以内にシュートしなければならない、"ショット・クロック"制度の導入(1954年)によりチームは苦戦を強いられ、負け越しのシーズンが続いていく。
1957年、チームはオハイオ州シンシナティに移転し、シンシナティ・ロイヤルズとなる。しかしこの時の中心選手が脳障害をおこしたため引退し1960年シーズンに史上最低の勝率にまで落ち込んでしまう。そんな低迷期も1962年には6年連続でプレーオフに進出しチームはまた軌道に乗る。しかしそれ以降は長きにわたり低迷のシーズンに逆戻りをし、1971年にカンザスシティへ移転しカンザスシティ・キングスと改称し心機一転を図るが、大きな結果を残す事無く勝率が5割を超える事は無かった。1985年サクラメントに移転しサクラメント・キングスとなるが、やはりチームの流れを変える事が出来ずに1998年まで勝ち越したシーズンは一度もない。相変わらずの低迷を続けていく。
クリス・ウェバー
クリス・ウェバー。1973年ミシガン州デトロイト出身、ミシガン大学卒。
ポジションはパワーフォワード(PF)。背番号4。サクラメント・キングス永久欠番。1993年ドラフト直後にトレードでゴールデンステート・ウォリアーズに入団。一年目から素晴らしい成績であのマジック・ジョンソンの記録を抜いて当時の史上最年少のルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人王)に輝く。しかしヘッドコーチ(監督)の起用法に不満を抱き、キャンプ不参加など確執が大きく取り上げられ、この年の新人王はわずか一年でワシントン・ブレッツ(現ワシントン・ウィザース)にトレードに出されてしまう。
1996-1997シーズン、自身初のオールスター出場を果たし、シーズン1試合平均20,1得点などの好成績をあげ、チームを9年ぶりとなるプレーオフへと導く。しかし、プレーオフ1回戦ではマイケル・ジョーダン擁するシカゴ・ブルズに3連勝(スイープ)されて負けてしまう。翌年、21,9得点、9,5リバウンドを記録したが、元々チームに不満を持っていたためかミッチ・リッチモンド(サクラメント・キングス永久欠番背番号2)、オーティス・ソープとの2対1でサクラメント・キングスへトレードされる。
移籍した1年目からエースとして活躍し、デニス・ロッドマン以外のリバウンド王となり、チームはプレーオフ進出、ユタ・ジャズを破る番狂わせを起こすなど、ここからチームは"ウェスト強豪時代"に突入する。
プレドラグ・ストヤコビッチ
プレドラグ・ストヤコビッチはクロアチアのポジェガ出身。ポジションはスモールフォワード(SF)。愛称「Peja」ペジャから、ペジャ・ストヤコビッチとも呼ばれている。1998-1999シーズンNBAデビュー。2000年シドニーオリンピック、ユーゴスラビア代表として出場。2000-2001シーズンから先発で出るようになり、翌年のシーズンはNBAオールスターゲームに出場など急成長する。特にシュート成功率は48,4%と驚異的な記録を残し、その地位を確固たるものにした。2002年にはインディアナ州インディアナポリスで開催されたバスケットボール世界選手権に出場。アメリカを破ってヨーロッパ選手権に続いて優勝した。2002-2003シーズンもオールスター出場、シュートコンテスト2年連続優勝など2004-2005シーズンまでキングスの中心となって活躍するも、チーム成績は下降を辿り、なんと2005-2006シーズン途中でトレードで放出される。
2010年、ダラス・マーベリックスと契約。そしてマーベリックスで悲願の優勝を果たした。2011年、現役引退を表明。
2014年、サクラメント・キングスは、彼のつけていた背番号16を永久欠番にすると発表する。 2015-2016シーズン、レイジョン・ロンドやマルコ・ベリネッリと優勝経験者を獲得したシーズンだったが、10年連続負け越し、プレーオフ不出場と悪い流れは変わらなかった。次シーズンより新アリーナで再出発する。心機一転のサクラメント・キングスに期待したい。