世界の人々から愛される、コールマンのスリーピングバック

創業者はウイリアム・コフィン・コールマン。1900年初期、コールマン社はアメリカのオクラホマ州で創業。当時アメリカは灯油ランプが一般的だったが、ガソリン式ランプの貸しランプ業で成功する。その後、自社生産の持ち運びの出来るガソリンタンク付きテーブルランプを開発し、瞬く間に農村家庭へ普及し、世界大戦中にアメリカ軍に採用されるなど実績を重ねた。その後もランタンだけでなく、テント、テーブル、クーラーボックス、食器、アパレルなど、さまざまな商品を開発･販売していった。

1930年頃には室内暖房器具、床下暖房システム開発など、その分野の最大のメーカーになり戦後の1950年代にはアイテムを金属製からプラスチック製にシフトしてキャンプ製品に製造を拡大した。1960年代には当時の経営者がアウトドア志向ということもあり大きくその方向へ転換していった。常に大衆に支持されてきたメーカーは多くの愛好者が多く、ホームセンター、釣具店、アウトドア専門店と色々なところに普及して行き、どこでも手に入り、しかもメンテナンス体制も行き届いているので、キャンプアイテムでは欠かせないブランドとして日本でも知名度が高い。

大手有名ブランドであるコールマンからも数多くの寝袋がラインナップされている。一般的にアウトドアでの寝具を選ぶコツはコールマンで寝具を選ぶコツと同じであり、自然に目的の寝袋にたどり着くということが言える。

コールマンのスリーピングバックとは

時代の変化とともにアメリカのアウトドア業界に貢献してきたコールマンは1970年代に日本に紹介され、それ以降、自然の楽しさを発信し続けている。自然をいかに楽しく過ごすことができるかは、ファミリーでありパーソナルであり、求めることは同じである。また、長くアウトドアキャンプの中で過ごすのは睡眠時間が一番長いので、この時間を最高に過ごしたいと思うのは誰しも考えることだろう。

コールマンのスリーピングバックには、ゆとりのある空間の寝心地、レクタングラー型(封筒型)と、包みこまれた暖かさのマミー型がある。そしてその両方の優れた機能を取り入れたストレッチケイマンの3種類である。それぞれに、快適さを保てる最低気温が設定されており、その時々のシチュエーションに沿って最も適したスリーピングバックを選ぼう。

このノースリムはマミー型で-18度から10度までの寒い外気に対応している。

仕様はこのようになる。サイズ：使用時約81×208cm　重量：約1,7kg　2wayジッパー　になっており両サイドから開閉でき換気できるのでとても便利である。素材：ポリエステル100%で破れにくい。　付属品で専用収納袋が付いている。フード部分は頭をすっぽりと覆い、頭部からの熱の損失を防ぎ、体全体を暖かく保ちます。足元が四角の構造でゆったりできる。

ノースリムの魅力

-18度とは気温15度あたりの快適アウトドアキャンプのシーズン時の平均的な気温よりはかなり低めである。山河や海辺など立地条件に違いはあるだろうがノースリムはより多くの場所で多くの人たちが使用するのに適したオーソドックスなスリーピングバックよりは秋冬のアウトドアキャンプに適しておりファミリー的なコールマンにしてはイメージがだいぶハードである。どちらかというと個々の志向が強い環境のスリーピングバックである。オーソドックスなスリーピングバックとこれを持っていれば自然の楽しみ方は完璧だろう。気軽なアウトドアキャンプからもう一歩踏み出した自然を過ごそうと思えばノースリムはうってつけのスリーピングバックである。アウトドアキャンプのビギナーからアウトドアスポーツへシフトするのに充分満足なアイテムである。

コールマンの代表的なアイテムといえば目移りするぐらい数多くあるが、その中でもランプやストーブはキャンプアイテムのコールマンと言われるほどである。そしてコールマンのノースリムは代表的なスリーピングバックのレクタングラー型(封筒型)から一歩イメージを変えたタイプのアイテムだろう。ファミリー向けのイメージが強いコールマンだが厳しい自然の中で使用できるアイテムもライナップとして揃えていることがコールマンの自然に対する楽しませ方のコンセプトな品揃えだと感心する。「誰でも自然と楽しむことができる」これこそが幅広く奥深いコールマンの世界観を表しているのではないだろうか、だからこそアイテムに信頼できるし愛着が生まれるのではないだろうか。ノースリムもその一品のアイテムである。