Napier(ネーピア)
2024-10-25 / 739 view
業界に革命を起こしたネーピア
アウトドアに行く時に必ず必要なものが車。そしてキャンプに不可欠なのはテント。その二つを見事に合体させたのが、北米、欧州、オーストラリアなどに販売店を持つ、ネピア・アウトドアーズ社(カナダ)のテントである。
アウトドアにおけるさまざまなシーンの柔軟性と便利性を追求してきたローマ・ナピエラジ(ネーピア・エンタープライズの創設者)は、90年代に、トラックにテントをコネクトするという革新的アイデアで「The Sportz Original Truck Tent」をこの世に生み出した。
その後、トラックに続きSUV用のテントを発表し、2007年、米国自動車用品工業会(SEMA)の主催するトレードショーでは、「83000 Sportz SUV Tent」が新商品部門賞を獲得し、創業以来、ネーピアのテントはこの業種で常にトップを走っている。
テントと車を合体化させたテント
ネーピアの主力テント商品には2種類ある。ひとつはトラックの荷台にテントを装着するタイプ。もうひとつはSUVやバンなどのハッチバックに装着するタイプである。
前者の代表、世界ナンバー1の販売数を誇るトラック用テント「Napier Sports Truck Tent 57 」シリーズを紹介しよう。この人気のテントは、手持ちのトラックがわずか5分足らずで、キャンパーに変身してしまうが画期的な品物だ。装着は、いたって簡単。普通のテントを張る要領でテントを組み立て、専用のアタッチメントツールでトラックのベッド部分に取り付ければできあがり。トラックテントの利点はいくつかあるが、キャンプする場所を選ばない、省スペース、悪条件のところでも快適にキャンプアウトできる、など、枚挙に暇がない。
また、後者の代表ともいえる「Sportz Dome-To-Go」テントは、すべてのハッチバックタイプの車に対応できるようにデザインされているテントだ。ハッチバック車のストレージ・エリアにテントを接続することによって、エキストラの寝室をつくることができる。この便利さは秀逸なアイディアにそったものだ。
お勧め「なんちゃってキャンパー」
土地の広いアメリカでは、今なお、昔ながらの大型キャンパーなどが主流ではあるが、都市部の駐車場事情ではそれもままならない。もちろん、身軽で低コストなのが、普通のテント泊だが、天候や場所によっても住環境が劣悪になることもある。トラックテントなら、ドロドロの地面にテントを張る心配もなく、湿気を避けることもできる。また地面より暖かい。このような「なんちゃってキャンパー」は、本物のキャンパーの快適さには及ばないが、誰でも手軽に購入でき、アウトドア好きにはかなり魅力的なアイテムだ。
一方、ハッチバック用テントだが、こちらはいろいろな用途がある。ストレージ部分を荷物置き場にしたり、子供のいる家族だったら、子供の寝室としても使える。
このように、車好き兼アウトドア好きの人にとっては、非常に魅力的なネーピアのテントであるが、アウトドア好きに限らず、例えば、車が田舎道で故障した、ホテルが見つからない、天災に見舞われるなどの、非常時の備えに車載しておくのもよいかもしれない。車好きなら研究をしてみて損はないのがネーピアのテントの本質なのである。