軍用品仕様の高品質ブランド

アウトドア製品は厳しい自然の中で使うため、厳しい品質が要求される。中でも、最も高度な性能を要求されるのが軍用品だ。軍のために開発された製品はしばしば民間に転用され、その高い品質から大きな人気を博すことがある。イギリス発祥のアウトドアブランド「ハイランダー（Highlander）」もその一つだ。創業者のバーラム・ゴルツァリは、登山部に所属していた学生時代、倒産した行きつけのアウトドアショップを引き受け、自ら販売を始めた。彼は高品質な軍用のアウトドアグッズが、ブランドを持たないために安く売買される現状を見て、1985年、自らブランドを立ち上げた。それが、ハイランダーの始まりである。ブランドは、順調に成長し、2012年にはロンドンオリンピックの公式サプライヤーとして認定されるという名誉を受けた。また、2014年にはイギリス連邦に所属する国同士のスポーツの祭典、「コモンウェルスゲーム」でも公式サプライヤーに選ばれた。軍での使用にも耐える確かな品質を武器に、30年でイギリス有数のアウトドアにまで成長を遂げたのだ。

屋外良質な睡眠を可能にするマット

数日間に及ぶキャンプやトレッキングの際、翌日に疲労を残さず、良質な睡眠を確保することは非常に重要となる。ハイランダーは、アウトドア愛好者の要求に応える高性能なマットレスを提供している。中でも、「エクスペディションシリーズ」はハイランダーのマットレスの中でも、最高級の性能を誇る製品だ。セルフインフレ―ト方式と呼ばれるハイランダーのマットレスは、ふくらますと5㎝の厚さになり、野外でも体に負担のかからない睡眠が可能になる。また、セルフインフレ―ト式の利点として、空気を抜くと非常にコンパクトとなり、かさばらない点が挙げられる。何日間も様々な装備を持って移動しなければならないトレッキングの際には、非常に重要な要素だ。また、表面にはPVC加工が施されており、一切水を通さない。移動中の雨などで荷物が濡れたとしても、ハイランダーのマットレスが水浸しになることはない。過酷な自然と戦う冒険者の厳しい要求に応えたハイスペックなマットレスと言えるだろう。

工夫次第で無限に広がる用途

セルフインフレート式のマットの最大の特徴は、栓を空けると自動で空気が入る点だ。自分で息を吹き込んだり、何らかの機械に接続する必要もない。コンパクトなマットレスの用途は、屋外での睡眠に留まらない。寝るとき以外にもテントに敷いておけば、地面が砂利等で凸凹でも快適に過ごすことができる。公園に持ち込んで使用すれば、子供たちも汚れることなく快適に遊べる。使い方次第に無限に用途が広がるのがハイランダーのセルフインフレートマットレスだ。なお、注意点として、セルフインフレート方式のマットレスは空気を抜く作業に労力が必要なので、屋外で使用するまえに、家で実際にふくらまし、畳む過程を確認しておいた方が良いかもしれない。