Coleman(コールマン)
2024-09-14 / 146 view
日本にキャンプを広めたColeman(コールマン)
誰もが認めるキャンプ用品のトップブランド、コールマン。100年以上に渡って愛され続ける老舗ブランドだが、アメリカ、オクラホマでW.C.コールマンが創業した当初は、ガソリンランプのレンタル事業がメインだったといわれている。その後、エジソンが発明した白熱電球の普及によりランプ需要が落ち込みを見せる中、屋外全天候型のガソリンランタンやストーブを開発。二度の大戦における特需などもあり、激しく移ろう社会情勢を見事に乗り切った。
戦後、ランタンとストーブの開発で培ったノウハウを軸に、機能性と耐久性を駆使したキャンプ用品を次々と開発。1976年に初めて日本で紹介される。当時、余暇を楽しむ習慣のなかった日本。いきなりキャンプと言われてもピンと来ない。そこで、バーベキューや海水浴といった屋外での遊びに焦点を絞り、日本独自のアウトドア用品を開発し、キャンプ市場を開拓していった。そう、日本にキャンプを広めたのはコールマンであると言っても、過言ではないのだ。
実は、日本に最初に輸入されたのもランタンで、漁業用の灯火として活用されそうだ。コールマンのロゴに描かれたランタンからは、創業者の熱い想いを窺い知ることができる。
キャンプを楽しむ安眠をもたらすColemanの就寝用マット
大自然に訪れる夜の帳。キャンプで一夜を過ごす最大の不安は、夏の暑さや冬の寒さを凌いでいかに快適に眠れるかだ。そう言われると、ついつい寝袋やシュラフの機能性に目が行きがちだが、同じくらい重要なのが、就寝用のマット。今、人気があるのは、空気を入れて膨らませるタイプのマットだろう。地面の凹凸を吸収する上、断熱性も高く冷気を防いでくれる。コールマンには、大きく分けてキャンパーインフレーターマットとテントエアーマットの2種類がある。
インフレーターマットは、栓(バルブ)を開ければ自動的に空気を取り込んでくれるのが最大の特長。膨らむと4cmから6cmの厚みになる。頭部のスポンジが厚くなっているので、枕も不要。片面ずつ硬さの違うタイプのマットもあり、好みに合わせて表裏を使い分けることも可能だ。
エアーマットは、インフレーターマットに比べ表面の凹凸があるのが最大の特長。手動で膨らませる必要はあるが、入れる空気の量によって硬さも調整でき、よりベッドに近い寝心地を提供してくれる。表面が滑りにくい加工をしてあるので、寝袋がずれる心配もない。
屋外とは思えないColemanマットの抜群の寝心地
では、実際の使用感はどうだろうか。インフレーターマットは、テントを組み立てている間に自動で膨らんでくれるので、手間がかからず本当に助かる。かなりしっかりとした厚みがあるので、テント内で使用しても、車の中で使用しても、底付きはない。マット同士を連結することもできるので、テント内に敷き詰めることも可能だ。ロール状に収容しても折りたたんで収容しても、気になるほどのかさばりは見受けられない。肌触りもサラサラとしているので、夏場でも快適に過ごせそうだ。
続いてエアーマット。やはり、膨らませるのには体力が必要だ。男の見せ所といったこところか。いざ膨らませてみると、スエードのような肌触りが心地よい。そのまま2、3日使い続けても目立った空気の抜けは見受けられなかった。しっかりと空気を入れれば、かなりの高反発をキープしてくれる。寝心地は抜群だ。
どちらも、キャンプの達人だけでなく初心者やお年寄り、子どもが使ってもきっと快適な一晩を過ごすことができるだろう。まさに、キャンプの裾野を広げてくれる優れた逸品であると言えそうだ。