Quechua(ケシュア)
2024-09-18 / 778 view
山を愛し、山に愛されるブランド、ケシュア
ケシュア(Quechua)は、世界26ヶ国で約1,000店舗を展開する、フランス最大規模のスポーツ用品・アウトドア用品・スポーツ用自転車を製造・販売するチェーンストア「デカトロン(Decathlon)」のアウトドア・ブランドとして、1997年に誕生した。白い婦人の愛称で親しまれるモンブランの麓、サーランシュに本拠を構え、多くの人が自然を大切にしながら山を楽しめるようトライ&エラーを繰り返しなら、自然環境に配慮した商品開発を行っている。「ケシュア」というブランド名は、アンデスのケシュア民族に由来するのだそうだ。大自然と共に生き、山に情熱を傾ける彼らの魂に、自らの意思を重ね合わせたのだろう。
ケシュアの最大の魅力は、商品の設計から開発、製造、販売に至るまでの全てを自社で完結することにより、品質管理、コスト管理を徹底し、革新的で高品質な商品をリーズナブルに提供していることだ。ハイキングとキャンプ用品のブランドとして生まれたケシュアは、今ではトレッキングやスキー、スノーシュー、ビバーク用品なども扱う総合アウトドア・ブランドとして成長している。主力商品でもあるテントは日本でも絶大な人気を誇り、2秒で展開できるポップアップテントはあまりにも有名。その革新性は他の追随を許さない。
日本でもおなじみ、ワンコイン・バックパック
ハイキングやトレッキングに欠かせないアイテムであるバックパック。現在ではアウトドア・グッズとしてだけでなく、若者が普段使いでバックパックを背負っているシーンも当たり前になるほど、私たちの生活に溶け込んだ商品とも言えるだろう。
ケシュアのバックパックは、本格的な登山やトレッキング、ハイキングで使用できる「FORCLAZ」シリーズと、ちょっとした行楽時や日帰りハイキングの他、気軽なデイパックとして使用できる「ARPENAZ」シリーズの2つのラインナップが人気だ。
「FORCLAZ」シリーズは、軽量で通気性もよく、長時間背負っても疲れない優れた背面設計が特徴。20Lから70Lと容量も幅広く、様々なアウトドア・シーンでの活躍が期待できる。「ARPENAZ」は、その価格の低さからは想像できないくらいしっかりとした作りに誰もが驚くだろう。必要最低限の機能に絞られたシンプルなデザインは、街中で使用しても自然と溶け込んで見える。ワンコイン・バックパックとして日本でも話題を集めている10Lサイズの他、20Lの容量のバックパックもある。
他にも、よりプロ仕様な「SYMBIUM ACCESS」シリーズや「Easyfit」シリーズ、子ども向けの「ジュニア バックパック」などもあり、非常に豊富なバリエーションを誇っている。
「安かろう、悪かろう」の常識が、今、覆る
それでは、実際に使ってみることにしよう。まずは「ARPENAZ 10」。500円を切る価格で販売されていることで話題を集めた時には、正直ペラペラの生地を想像したが、縫い目の細かいしっかりとした生地が使われている。背面にはパットやメッシュ素材といった設計は施されていないが、10Lという容量を考えれば、それほど気にならないだろう。家族連れなら、小さい子どもに背負わせてもいいかも知れない。カラーバリエーションも豊富で、年齢や性別を問わないのも特徴だ。
続いて「FORCLAZ 20 AIR」。容量は20Lだが、非常にソフトで軽い。背面には通気性を考えたベンチレーションパネルがあるので、日帰りの登山やハイキングには最適だろう。ドローコードタイプなので、故障を気にせず思う存分、詰め込むことができそうだ。ポケットはもう少し欲しいところだが、価格帯を考えれば、十分すぎるクオリティだといえよう。一般的には、ソフトなバックパックは山遊びには向かないと考えられているが、背面設計やベルトには負荷分散のための細かい工夫がなされており、ちょっとした登山やハイキングなら十分に耐えられるはずだ。
本格的なギアをお探しの方からすると、価格の安さに思わず品質を疑ってしまうかも知れないが、それは早計だ。一度でも手にすれば、きっと理解できるだろう。山に対するケシュアの愛情を。