Karrimor(カリマー)
2024-11-09 / 618 view
登山家も認めるアルピニズムを体現するkarrimor(カリマー)
バックパック専門のアウトドア・ブランド、カリマー(karrimor)。日本でも人気なので、ユニオンジャックをモチーフとしたロゴを見たことのある方も多いのではないだろうか。
カリマーは、1946年、アルピニズム発祥の国と言われているイギリスで誕生した。現在はバックパックの他にもウエアやシューズなどアウトドア・ギアを総合的に扱っているが、チャールズ&メアリー・パーソン夫妻がランカシャーで創業した当時は、サイクルバッグの製造がメインであった。頑丈で機能的なカリマーのサイクルバッグは瞬く間に評判となり、噂を聞きつけた登山家ジミー・ロストロンやデーブ・トーマスの要望で、リュックサックの分野へ進出。その後も多くの登山家たちの意見を交え共同研究を重ね、クオリティの高い山岳用バックパックを次々と製造し、多くの登山家、冒険家の挑戦を支援した。田部井淳子氏もその一人。彼女が、女性として初のエベレスト登頂を成し遂げた時に背負っていたのも、カリマーのバックパックだった。
カリマーが、単なるアウトドア・ブランドではなく、登山家とともに生きる「アルピニズム」そのものであると言われている理由が、お分かりいただけるであろう。
ライフスタイルに合わせたカリマーのラインナップ
カリマーというブランド名の語源は、「carry more=もっと運べる」に由来する。登山家や冒険家が過酷な山へ挑戦し続けるのと同じように、「もっと運べる」を追求し続けてきた技術と信用が、カリマーのバックパックには詰まっている。そのノウハウは、アウトドアだけでなく旅行やライフスタイルといった領域にも生かされているのだ。
カリマーのバックパックは、本格的な登山やトレッキング、ハイキングのための「リュックサック」と、タウンユースにも使える「デイパック」とに分けることができる。
リュックサックには、「タトラ」「スパイク」「イクリプス」日帰りのハイキングやトレッキングに最適な、容量の少ない小型軽量のシリーズから、「アルピニステ」「ジャガー」「クーガー」といった大容量で機能性にも優れ、登山泊も可能なシリーズがあり、山遊びの初心者から登山家までが使用できる幅広いラインナップを揃えている。
デイパックは、アウトドア・ブランドならではの機能性や耐久性に加え、デザイン性も高い「AR」や、どのライフスタイルにもコーディネートしやすいシンプルなデザインの「セクター」「ルート」といったシリーズが、若者を中心に人気を博している。
運ぶ楽しさを味わえるバックパック
さて、実際の使用感は、どうだろうか。定番の人気を誇る「AC デイパック」は、1957年にカリマー初のザックとして登場したトップローディングタイプの「ピナクル」を彷彿とさせる、アウトドアの雰囲気の残る素朴なデザインが特徴。10Lと小型だが、荷物を多く詰め込んでも肩が痛くなることもなく、使い勝手が良い。落ち着いたカラーリングで、老若男女問わずアジャストするだろう。
続いて「タトラ20」。ヒップベルトのポケットやフロントポケットなど、日帰りのハイキングに最適な装備が充実している。コンパクトで軽いが作りは頑丈。レインカバー付きで、本格的なアウトドアにも対応できそうだ。渋めのアースカラーだけでなくポップなカラーリングも充実。女性が持っても似合うのではないだろうか。最後は「イクリプス27」。A4ファイルが楽に出し入れできる大きな開け口に、ノートPCホルダーも完備され、見た目よりも多くの荷物が入る。サイドポケットや細かく仕切られたインナーポケットなど山遊びのための充実した装備は、タウンユースでも重宝できるだろう。シンプルなカラーリングは、アウトドアに限らずビジネスシーンにもすんなりと溶け込んでくれそうだ。
目的に応じた様々な収納力、アウトドア・ブランドならではの耐久性、そして、普段使いにもフィットする洗練されたデザイン。カルマーのバックパックには、持ち運ぶ楽しさが存分に詰まっている。