Suntour(サンツアー)の自転車
2024-10-27 / 193 view
サスフォークの専門ブランド、SUNTOUR
サスフォークは、サスペンションフォークとも呼ばれるMTBにおける生命線とも言える自転車パーツである。オフロード走行がメインとなるMTBは衝撃を吸収するために多くのモデルがサスフォークを搭載している。
近年ではMTBだけでなく、街乗りで使用されるクロスバイク、荒地を走るロードバイクなどにも使われることがあり、その重要性はこれまで以上に高まっている自転車パーツである。
SUNTOUR(サンツアー)はそんなサスフォークの専門ブランドとして世界的に有名な自転車パーツブランドだ。サスフォークは衝撃吸収機能を求められている場合が多いため、求められる耐久性や柔軟性が非常に高い自転車部品の一つであり、欠陥が許され難い重要なパーツだ。その意味で、サスフォークを主とするブランド、SUNTOURの位置するところも大きい。
日本の技術者が作り出す、マグネシム、アルミニウムを使用したSUNTOURのサスフォークは非常に高い品質を誇り、世界中で愛されている。また、それらの技術を応用したクランクなどの自転車パーツも販売していることで知られている。価格も安価なエントリーモデルから、プロ仕様のモデルまで存在し、非常に幅広いラインナップになっている。
今回はそんなSUNTOURのカジュアルモデルサスフォークXCTとピスト用クランクSuperbeについて見て行きたいと思う。
街乗りに最適なカジュアルサスフォーク、XCT
SUNTOURのサスフォークの中でも非常に人気なモデルがXCTと呼ばれるカジュアルサスフォークである、主にMTBやクロスバイクのエントリーモデルに仕様されているサスフォークで街乗りに適したサスフォークとして人気である。
XCTは日本でも馴染み深いGIANT、GT、MERIDAなどの比較的カジュアルな街乗り用のMTBやクロスバイクを販売しているブランドのエントリーモデルに使われているため、日本中で使われているサスフォークといっても過言ではない。
もちろん単体でも販売されているため、自分好みのMTBやクロスバイクをカスタムする方にも安価で買えるサスフォークとして非常に人気である。現行モデルではジュニアMTBの専用モデルも販売されており、子供の体型に合わせたマウンテンバイクに使用できる数少ないサスフォークとしてこちらも需要が高い。
価格は1万円前後だが、機能性はサスフォークブランドが作るエントリーモデルとして納得できる高いコストパフォーマンスを誇る。海外通販では旧モデルなどが安価で販売されていることもあるため、サスフォーク単体で購入を考える人はこちらを探してみることをおすすめする。
日本の技術力の結晶、Superbe
SUNTOURの製品の中でも、自転車歴の長いコアなユーザーに非常に人気があるシリーズが存在する。それが、Superbeと呼ばれるロードバイク、ピストバイク用の自転車パーツだ。
Superbeは、1980年代に製造された歴史の深い自転車パーツである。このシリーズの開発にはSUNTOURだけでなく、日本の様々な自転車メーカーが携わっており、当時の各社の技術を詰め込んだ、まさに日本の技術力の結晶とも言えるシリーズなのだ。
したがって、発売から長い月日が経った現代においても、非常に人気のモデルであり、クランクやブレーキレバーなどは発売当時のモデルがネットオークションなどでも高値で販売されている。
当時の製造に関わっていた多くの会社は既に無くなっており、全く同じSuperbeを手に入れようと考えた場合、既に流通している貴重なヴィンテージを探し出すしかないのだ。
日本国内ではロードバイク、ピストバイク用のパーツはまだまだ普及していなかった時期だったが、日本の多くの会社の技術を集めてSuperbeは作られた。ゆえに、このパーツの完成度は非常に高く、ヴィンテージとしての人気はもちろんだが、性能面でも実用性の高いものとなっている。
古くから自転車との関わりがある方にはぜひとも一度手に取るだけではなく、自分の自転車の一部に取り入れてもらいたい特別な魅力を持った自転車パーツである。