SRAM(スラム)の自転車
2024-11-05 / 484 view
プロにも愛用される自転車パーツメーカー、SRAM
SRAM(スラム)はアメリカの自転車パーツメーカーだ。主にMTB用の変速ギアの製造、販売を行っているメーカーで、我々の生活にも馴染み深い親指で変速を切り替えるシフターを初めて開発したメーカーとして知られている。
現在はMTBだけではなく、ロードバイクのコンポーネントの開発にも力をいれており、近年ではツールドフランスや世界選手権で上位に入賞する様々な自転車のパーツを製造している。
日本ではロードバイクの変速システムといえば、シマノが有名だが、世界に目を向けるとシマノにも匹敵する知名度と人気を誇るメーカーなのだ。上位モデルは最先端の性能とスタイリッシュなデザインが非常に魅力的で、昨年は世界初のワイヤレスの変速システムを開発し、業界内の大きな話題にもなった。
海外では抜群の知名度と人気を誇るSRAMだが、実は創設から20年ほどしか経っておらず、比較的新しい自転車パーツメーカーなのである。この短期間でここまでシェアを広げた背景には先述のシフターやワイヤレスの変速システムなどの革新的なパーツを多数生み出したことにある。
今回はそんなSRAMの革新的な自転車パーツについて詳しく見ていきたい。
SRAMの代表作MTB用変速ギア、XX1
SRAMの自転車パーツを見ていく中で、MTB用の変速ギアは避けては通れない。MTBやシクロクロスなどの競技では現在SRAMの変速ギアは世界中の競技者のファーストチョイスとして選択されており、SRAMを代表する製品となっている。
XX1はそんなMTB用変速ギアの歴史を変えたモデルと言われており、発売されて5年が経つ現在においても非常に人気の高いモデルである。
大きな特徴は、これまでのMTB用変速ギアにはなかったシンプルなシングルフロントを使用したことである。軽快な走りの充実はもちろん、頻繁に起こっていた変速トラブルを大幅に減らすことに成功したのだ。
現行モデルはブラックのボディーにゴールドのカラーリングが際立つ非常にハイセンスなデザインに仕上がっており、SRAMの魅力の一つであるメカニックなデザインについてもしっかりと表現されている。
XX1はフルセットで購入するのは非常に高価なため、安く購入を考える方は海外のネット通販などを利用するのもおすすめだ。中古品はもちろん、型落ちしたモデルが安く販売されていることもある。
歴史を変えた変速システム、RED etap
SRAMといえば昨年開発したワイヤレス変速システムRED etapも革新的なパーツとして業界内で話題になっている。
これはSRAMロードバイク用変速ギアの最上位モデルに位置するREDシリーズに昨年から搭載されたもので、なんと独自の周波数を使った無線によって、ロードバイクのすべての変速システムをコントロールできるというものなのだ。
これによってハンドル、変速器の周辺機器を削減できるためロードバイクにとって重要な軽量化にも繋がる。またトラブルについてもこれまでの変速システムに比べると非常に少なくすることにも成功している。
SRAMはこのワイヤレス変速システムの開発のために数年前からプロのレースでプロトタイプによる試走を繰り返しており、長年の研究の成果として最上位モデルであるREDにこの機能を搭載した。現在はシマノなどの大手メーカーもこれらの電動変速システムの開発に着手しており、ロードバイクにおける新しいトレンドにもなっている。
最上位モデルであるため、価格は20万円前後と非常に高価ではあるが、日本国内でも非常に人気で導入するロードレーサーも多いと言われている。
最新モデルなので、大きな値下げは期待できないが、こちらも海外ネット通販などでは安く購入できることもあるため、少しでも安く購入したい方にはそちらをおすすめする。
革新的な最新の変速システムを搭載したあなたのロードバイクはこれまでにない魅力を秘めた一台になるにちがいない。