A2B(エーツービー)の自転車
2024-11-17 / 785 view
ヨーロピアンデザインの電動アシスト自転車ブランド、A2B
電動自転車と言えば、従来のママチャリにバッテリーを載せた味気ないデザインを想像する人は多いのではないだろうか。そんな常識を覆したのが、ヨーロッパ発の電動自転車メーカー『A2B』だ。『A2B』の作る自転車は、今までのどの自転車とも異なるモダンでスタイリッシュな外観を持ち、一見して電動アシスト付きだと気付かない。
『A2B』は、2008年に英国企業Hero Eco社のドイツ・デザインチームが独立して発足。その後、あっという間に電動自転車のリーディングカンパニーとなった。『A2B』というブランドのネーミングには、「A地点からB地点までの革新的な移動手段を提供する」という意味が込められている。
Hero Eco社が「彫刻のよう」と表現するように、『A2B』は自転車を単なる移動手段ではなく、乗るだけで楽しめるようなツールと考える明確なデザイン哲学を持っている。『A2B』は自転車メーカーというよりも、「自転車」という存在の概念そのものを変えようと試みるイノベーティブなエンジニア集団なのだ。
同社の自転車は、今までにイギリスのデザイン博物館に収蔵されたり、ドイツのデザイン協会から革新的なデザインと認定されるなど、確固たる評価を欧州で確立している。
A2Bの自転車は用途によって選べる2種類
日本国内で入手しやすい『A2B』の製品は2種類ある。
一つは、『A2B』の象徴とも言えるデザインの「Hybrid/24」だ。リアキャリア一体型のフレームにより、既存の電動アシスト自転車ともクロスバイクなどとも異なる独特の外観が最大の特徴だ。電動アシスト自転車で最も重要なドライブユニットは、Hero Eco社の高性能モーターを搭載し、軽やかな発進と強力なアシストを実現する。
「Hybrid/24」の丈夫な24×2.35インチタイヤは、アスファルトで舗装された道だけでなく、石畳や多少のでこぼこ道をものともしない。ハンドル部分には、速度やバッテリー残量、走行距離を表示してくれるサイクルコンピューターを搭載している。
2つ目の製品が、ミニベロタイプの電動アシスト自転車「Kuo/20」だ。『A2B』らしいスポーツ仕様のシンプルなデザインが目を引くが、バッテリー部は通常の折りたたみ仕様の電動自転車と比べて非常にコンパクトに設計されているため目立たない。
「Hybrid/24」同様、Hero Eco社製のパワフルなモーターを搭載し、アシストの強さはハンドルに設置されたリモコンで簡単に操作できる。
A2Bのプロダクトで新しい自転車体験を
今までにない自転車を探しているのであれば、間違いなく「Hybrid/24」と選ぶべきだ。極太のシフトを中心とした独特のフォルムは、一度見たら忘れられない。街乗りでは、人々の視線を集めること間違いなしだ。
車体が大きく、重量もそれなりに重いので安定感が求められる長距離の走行に向いている。一回の充電で70km走行可能なので、距離があるオフィスへの通勤も安心だ。最高速度は24kmほど。通常の自転車と原付バイクの中間のような位置づけで使うこともできる。
「Hybrid/24」はデザイン的にも性能的にも単なる生活用の自転車ではなく、サイクリングそのものを楽しむツールとなりうるだろう。
もっと気軽に『A2B』のスタイリッシュなデザインを楽しみたいなら「Kuo/20」が最適だ。コンパクトで、近距離でも気軽に乗りこなすことができ、電動アシストによって坂道の多い町でも楽に移動できる。また、折りたたみ機構を備えているので駐輪スペースがなくても屋内に収納可能だ。