Focus(フォーカス)の自転車
2024-11-11 / 673 view
自転車競技の世界チャンピオンが作る、FOCUS
FOCUS(フォーカス)はドイツの自転車ブランドである。シクロクロスの世界チャンピオン、マイク・クルーゲが自らブランドを立ち上げ、競技者の視点から見た自転車開発をコンセプトにしている。
1993年にはヨーロッパの自転車メーカーの大手であるダービーサイクル社の傘下に入り、本格的なレース用バイクの開発にも着手している。特にマイク・クルーゲとの関わりの深いシクロクロスの分野ではFOCUSのフレームを使った世界チャンピオンも誕生し、プロ仕様のレーシングバイクブランドとしても認知されている。
ドイツ国内だけではなく、イタリア、フランスといった自転車競技の強豪チームのスポンサーとしても活躍し、2013年以降はツールドフランスでの優勝実績も多数ある。日本でもトライアスロンを中心にレーシングバイクとしての需要が高く、FOCUSのバイクを使って東京オリンピック出場を目指すチームも存在する。
今回はそんなプロによるプロのためのバイクを作るFOCUSについて、人気モデルのMares、Izalcoを中心に見ていこう。
シクロクロスの世界的定番モデル、Mares
シクロクロスとはオフロードで開催される自転車競技の一つである。非常に過酷なレースとしても知られ、バイクのスペックも強度からスピードまで最高レベルのものを求められる。
FOCUSの創設者であるマイク・クルーゲは、シクロクロスの世界選手権で3度チャンピオンになっており、FOCUSの創設当初からシクロクロスやMTBの勝つためのバイク作りを中心にしてきた。今回紹介するMaresはFOCUSの幅広いラインナップの中で唯一のシクロクロス専用モデルであり、シクロクロスの歴史が詰まった定番モデルと言われている。
Maresに使われる軽量で強度の高いカーボンフレームは、ロードバイクの最上位モデルと同等のものを使用し、非常に強い強度と軽量化を実現している、そのため過酷な悪路であってもレースにおけるスピードをしっかり確保したまま突破できる。
またFOCUSはシクロクロスのスポンサーとして現在でも活躍しているため、それぞれのプロがレースで感じる細かい感覚をバイク作りにしっかりと取り入れ、常に最先端のシクロクロスバイクとしてMaresを進化させている。
日本で販売されているモデルには体型が小柄な日本人に合わせて通常のラインナップよりも小さいサイズも用意されており、世界各国の需要に対してしっかり対応したバイクを販売しているとも言える。
ツールドフランスでも使用されるロードバイクの最高峰、Izalco
FOCUSは、シクロクロスバイクだけではなく、ロードバイクの分野でも幅広いモデルを販売している。今回紹介するIzalcoはFOCUSの幅広いロードバイクの中でも最高峰のモデルに位置し、2016年のツールドフランスでも実績を残しているロードバイクである。
FOCUSのラインナップの中でも最軽量のフレームを使用しながら、耐久性も非常に高く勝利を目指すライダーにとって最も必要な基本的な性能を限界まで引きあげているバイクだと言える。Izalcoの登場はロードバイク業界、特に軽量フレームという分野に衝撃を与え、軽量かつ剛性の高いロードバイクフレームという競技フレームを革新させることにもつながっている。
こちらも日本人向きの小さなモデルが販売されており、サイズ展開も非常に細かく幅広い。もちろん価格も60万円を超え、高価なロードバイクの中でも最上級のバイクとなっている。
国内では中古品がなかなか出回っていないが、海外通販などでは中古の良品が半顔以下で販売されていることもあり、購入にあたり価格が気になっている人にはおすすめだ。
ロードレースの競技者としてさらなる高みを目指すためには持っていて損はない至高のロードバイクIzalco、興味がある方はぜひ海外通販などで販売されているモデルをチェックしてほしい。