Giant(ジャイアント)の自転車
2024-10-14 / 868 view
低価格&高品質なGiantの自転車
日本での知名度も高い自転車メーカー「Giant(ジャイアント)」は、1972年に自転車部品製造会社として台湾で生まれた。正式名称を「ジャイアント・マニュファクチャリング」といい、その名から欧米の企業だというイメージが強いが、意外にも発祥は台湾なのだ。
創業8年後の1980年には香港トップの年商を達成した。現在ではアメリカやヨーロッパを中心に支社や製造拠点を構え、世界各国にその製品を送り出している。
Giant製の自転車といえば、何と言ってもそのコストパフォーマンスの高さが評価される。もともと欧米企業の下請けとしての業務を行っていたのだが、そこで蓄積されたノウハウや技術力が現在の高コストパフォーマンスな自転車に繋がっているというわけだ。
もちろんGiant製自転車のデザインなどは人によって好みが分かれるところではあるが、誤解を恐れずに言えばデザイン面は自転車としての機能そのものを表する本質的な要素ではない。
Giantの自転車のもっとも優れている点は、ハイエンドモデルが目を引くロードバイク・クロスバイクの世界にあって、比較的安価で高品質という「誰でも乗れる」親しみやすさであると言えるだろう。
Giantは世界屈指のフレーム製造技術を持つメーカー
Giant製自転車に対して、単に「低価格・高品質」という有り体のレッテルを貼るのはあまりにも無遠慮で惜しい行為だ。実はGiant社はクロスバイクやロードバイクをはじめとした自転車一般にとって最重要パーツのひとつ、フレームの製造技術においては世界トップレベルの技術力を持っている企業なのだ。
かつて先進国企業の下請け時代に獲得した技術力により、今日ではGiant製のカーボンフレームやアルミフレームは世界屈指の品質を誇っている。さらに製造工程も機械化によって高度に効率化されており、生産コストの削減に繋がっている。巡り巡ってこれらのことが、Giant製クロスバイク・ロードバイクなどの高コストパフォーマンスを実現しているのだ。
安価で高品質な自転車という評判は、往々にして信頼性に欠ける部分がある。価格を抑えるために自転車本体の性能を格落ちさせている場合もあるからだ。しかしながらGiant社は高い技術力と生産コストの削減という、とかくコストパフォーマスが求められる現代のモノづくりに必要な要素をしっかりと兼ね備えている。
なによりもそのクロスバイク・ロードバイク等の自転車の品質は、日本における人気からもうかがい知ることが出来るはずだ。
実はアジア向けとしてはじまったGiantのクロスバイク
Giant製クロスバイクとしてもっとも人気がある「ESCAPE」シリーズだが、実は本社が台湾ということもあり、はじめはアジア向けとして製造が始まったモデルなのだ。そう考えれば日本でのESCAPEシリーズの人気にも納得がいく。
通常、欧米のメーカーが製造したクロスバイクなどの自転車は、欧米人の体型に合わせて設計されている。知っての通り欧米人とアジア人には顕著な体型さがある。それゆえ欧米製のクロスバイクを買っても、自分の体型に合わずに乗りづらかったり、あるいは特別な調整をしなければならない。
その点Giantのクロスバイクシリーズはアジア人特有の体型に合わせて設計されているため、とても「乗りやすい」のだ。
自転車全般でもそうだが、特にクロスバイクやロードバイクでは「いかに体にフィットするか」が非常に大きなポイントとなる。選ぶ際には実際に体を預けてみるのが鉄則であり、購入する過程では自分の体型に合わせてさらにチューンをする。
Giantのクロスバイクは前述の高コストパフォーマンスに加え、日本人の体型でも無理せず乗れるという利点も相まって人気に火が付いた。
また台湾が親日国であることも関係しているのか、Giant製クロスバイクの中には日本限定というモデルも存在する。低価格・高品質・乗りやすさの3要素を兼ね備えたGiant社の自転車は、特に一台目を求めるビギナーにうってつけと言えるだろう。