CARRERA（カレラ）の自転車

ロードバイク界を牽引するCARRERA

イタリア発の自転車ブランド、CARRERA（カレラ）。日本ではそれほどメジャーなブランドではないが、世界においてはロードバイク界を牽引する第一級のバイクブランドとして広く知られている。

CARRERAは、ロードバイク等の自転車フレーム全般に広く採用されてきたクロムモリブデン鋼（通称「クロモリフレーム」）が全盛の時代に、アルミと炭素繊維のハイブリッドである「アルミ・バックカーボン・フレーム」を独自に開発した。その成果はすさまじく、世界に衝撃を与えた。

このカーボンバックフレームは現在のロードバイクにも採用されている。アルミの軽量性とカーボンの強靭性を併せ持った、まさにロードバイクのためとも言える画期的な発明として、歴史にCARRERAの名が刻まれている。

また、イタリアブランドということで、その高いデザイン性にも多くの評価が集まっている。CARRERAのロードバイクは、曲線を多く用いた有機的で独創的なデザインのものが多い。そのイタリア製ならではの感性から生まれるデザインは、多くはないものの日本国内にも熱烈なファンを持つ。

もちろん搭乗者の体型に合わせたチューニングを施してから納車をするなど、一流ブランドならではのきめ細かなサービスも魅力のひとつだ。

イタリア製のモノはとかく見た目に視線が行きがちだが、CARRERAのロードバイクはレースにも耐えられるほどの高い性能を持っていることを忘れてはならない。


命を守るヘルメットにもCARRERAの高いデザイン性を

日本におけるCARRERAはむしろ、ヘルメットやサングラスと言ったアクセサリー類の知名度が高い。その代表格とも言えるのが、この洗練されたフォルムが魅力的なヘルメットだ。

ロードバイク乗りの命を守る重要なアクセサリーであるヘルメットだが、同時に自身の個性を主張するためのファッションアイテム的な側面もある。CARRERAのヘルメットは極限まで研ぎ澄まされたシンプルゆえの高いデザイン性のほか、さまざまな機能を隠し持っている。

まずこのヘルメットの機能として最も有名なのが「折りたたみ機構」だろう。ヘルメット本体を構成するパーツの間には隙間があり、両横から押し込むことでこの隙間分、小さくたたむことが可能だ。

フレキシブルに構造を変化させる機構は、同時に通気性やフィット性を爆発的に向上させた。機構だけでなく各部にも機能が詰め込まれており、たとえばヘルメット内側のインナーパッドは非常に速乾性が高く、たとえ真夏の炎天下であってもヘルメット内を快適に保つことができる。

通気性の高さとヘルメット自体の堅牢性はトレードオフのようにも思えるが、もちろん頭部を保護する防具としての強度も申し分ない。デザインと機能を高い次元で両立するヘルメットは、ロードバイクと同様にCARRERAの精神を如実に表している。


プロも支持するCARRERAのサングラスの性能

CARRERAはロードバイクだけでなく、スノースポーツ用品も手がけている。

雪山では身体だけでなくいかに目を守るかが重要なのは、よく知られていることだろう。雪山で培われたゴーグルの製造技術はサングラスにもフィードバックされている。スポーツ用のサングラスは軽量でかけ心地がよく、かつサングラスとして必要なUVカットは最高ランクの性能を誇る。

CARRERAではスポーツ用デザインのみならず、ファッションアイテムとしてのサングラスも製造しており、こちらもレイバンのような超有力ブランドに勝るとも劣らない支持を集めている。むしろ店頭でCARRERAのサングラスを扱うファッションのプロたちの中には、デザイン性においてはレイバンをも凌ぐとすら評する者もいるほどだ。安直ではあるが、ここはさすがイタリア製というべきだろうか。

またスポーツ・ファッション両分野のサングラスに共通するのが、フィッティングの容易さだ。体に身に着けるものである以上は、最終的なフィッティングは購入の際に自身の体に合わせて行う。CARRERAのサングラスはそれが非常に容易で、まるではじめから購入者個人のために誂えられたような仕上がりなのだ。

デザインと機能。どちらも譲れない現代のロードバイクシーンにおいて、CARRERAはこれからも第一線を文字通り「走り続ける」だろう。