Opus(オーパス)の自転車

 2024-10-12 / 1544 view

Opus Bicycle
ライダー達が立ち上げたブランド「Opus」


Opus(オーパス)は2001年にカナダのモントリオールで設立された比較的新しい自転車ブランドだ。


カナダはもともと競技としての自転車が盛んな文化が背景にあり、Opusもレースに参加する現役のライダーたちによって立ち上げられたという経緯がある。スタッフ自身がライダーであるため、Opusの自転車は作り手ではなく乗り手の目線から作られている。


自分たちが満足し、納得するものだけを作りたいとの思いから立ち上げられたカナディアンブランドは、あくまで自転車として必要な性能を最大限に引き出すことを念頭に置いた質実剛健な設計が特徴だ。


ライダー達によるブランドではあるが、そのラインナップはロードバイクからシティバイクまでと非常に広い。勝ちにこだわるプロだけでなく、自転車文化が浸透しているカナダらしい気軽な街乗り用まであらゆる人に向けたプロダクトを手がけているのだ。


それはOpusが決してプロライダーだけでなく、あらゆるカテゴリに属する幅広いライダーに向けて、素晴らしいライド体験を提供したいという思いを持っているからにほかならない。


Opus Bicycle
プロチームも採用するOpusのロードバイク


ロードバイクなどのレース向け自転車を製造するメーカーは、どれも自社製品に尖った性能を付ける傾向にある。それは特性や個性といった形で実際のライドに反映されるのだが、Opusのロードバイクはおどろくほどシンプルだ。


それは見た目もそうだが性能においても同様。決して奇をてらった設計ではなく、あくまでロードバイクに必要な個々の性能を高め、レースに置ける総合力を求めた結果の賜物だ。


とはいえその性能は決して劣っているというわけではない。現在主流となっているフレーム素材であるカーボンを採用しながらも、100%カーボンフレームを使うわけではなく、剛性の求められる要所にカーボンを配するという独特な設計がなされている。


また、ロードバイクは完成車だけでなくフレームやパーツ単位からの販売も行っているため、自分のライディングスタイルにあったチューンにOpusの技術を組み入れることもできる。


質実剛健という言葉がもっともふさわしいOpusのロードバイクは比較的コストパフォーマンスが良く、エントリーモデルとしてだけでなくステップアップをしたい中級ライダーにも最適だ。


どのシリーズのロードバイクも快適なライド体験を重要視しており、なかでもハイスピードなロングライド向けのAndanteでは剛性を無理やり強化することをあえて避け、むしろ軽い乗り心地を重視するというコンセプトで製造されている。


Opus Bicycle
「山を遊び倒す」Opusのマウンテンバイク


マウンテンバイクとはその名の通り山岳フィールドを走破するための自転車だ。その原点に立ち返り、Opusでは「山で遊び倒す」と表現するのがふさわしい性能のマウンテンバイクを製造している。


知っての通りカナダの国土には山岳地帯が多い。そんな風土にあってOpusのマウンテンバイクは高い評価を受けている。


山岳フィールドを走り倒すためには、起伏の多い地形に適したマウンテンバイクの性能が欠かせない。人気のマウンテンバイクであるNelson 1.0では150mmフローティングサスペンションを採用しており、どのような地形であっても負担のないライドが楽しめる。


カーボンを主としたホイールやフレームは山岳における車体への負担を最小限に抑えるとともに、乗り心地の向上にも一役買っている。


マウンテンバイクもロードバイク同様、尖った特殊な性能を持っているわけではないが、それゆえに総合力が高く非常にバランスが良いと言える。


乗り手を選ばないという意味での乗りやすさを現実のものとしているのだ。1台あれば1日山で遊び倒せる。そんなバイクをOpusは作っている。

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