Mongoose(マングース)の自転車
2024-10-08 / 951 view
USA生まれのサイクルスポーツBMXとMongoose
自転車ブランドMongoose(マングース)の始まりは、1970年初頭頃だ。モーターサイクルの映画を見たカルフォルニアの子どもが自転車で真似をしているところを、車のホイールデザイナーだったSkipHess(スキップ・ヘス)が見て、マグネシウム合金製の専用ホイールを作り、この遊びに「BMX(バイシクルモトクロス)」という名前を付けて、BMX Products社を創立した。
このBMXという遊びを競技としてスタートさせ、2年後にBMX専用フレームであるMongooseを開発した。BMXの専用フレームとしては世界初である。その後、テレビでBMXプロチームのレースシーンが大々的にオンエアされたことにより、このスポーツがUSA生まれのサイクルスポーツとして世界中に浸透した。
BMXで数多くの実績を残したことにより、バイクメーカーとして知名度は上がり、MTBにも参入した。80年代には本格的にマウンテンバイクの開発に取り組み、90年代にはリアサスペンションフレームを世界で初めて量産した。世界チャンピオンのエリックカーターも開発に注力している。
Mongooseのマウンテンバイクは、正確なステアリング特性や剛性、アクティブな乗り味が特徴だ。今でも、BMXやMTBのトップライダーを育てつつ、共に開発をしている。
幅広いライドに対応できるMongoose FIREBALLシリーズ
Mongoose の人気シリーズといえば、「FIREBALLシリーズ」だ。
FIREBALLは、Mongooseのダートジャンプなどのフリースタイル系に向いているバイクである。もちろん、スラロームやトレイルライド、ショートダウンヒルにも充分対応できる、オールラウンダーバイクの位置づけだ。
FIREBALL SSは、取り回しの良いジオメトリで小柄なライダーにもフィットしやすい。まさにジャンプバイクらしい味付けとなっている。取り回しの楽なジオメトリで剛性も充分だが、BB周辺にしなりがあって硬すぎない。また、FIREBALL SSは、専用のハンガーエンドが付属しているから変速機も追加可能で便利である。里山や4Xなどにも、幅広く対応できるバイクだ。
15FIREBALL26は、Mongooseの数多くあるラインアップの中でも、特に支持を集めている変速仕様のFIREBALLある。15FIREBALL26のフロントには、MRPのチェーンガイドを採用している。これによって、チェーンの脱落を防ぐことができる。そんな仕様により、スラロームレース、ダートジャンプから、ストリートライドまでオールラウンドに楽しむことができるのである。
17/FIREBALL2も、Mongooseの中でも人気の変速仕様のFIREBALLである。17/FIREBALL2は、2016年からフレームがテイパードヘッドチューブに変更している。
ヘッド廻りの剛性もさらに格段に上がっている。MRPのG3チェーンガイドを採用しているから、チェーンの脱落も防ぐことができるのである。
MongooseのキッズバイクFIREBALL 20
FIREBALL 20は、キッズバイクでギアは7段変速である。FIREBALL 20のストローク量は50mmだ。前後Vブレーキ仕様によって、ブレーキがしっかり決まるから安心である。
FIREBALL20に最初から装着されているタイヤはKENDAのK-LADというタイヤだ。このタイヤは、BMXのストリートでも使われているタイプのタイヤである。このタイヤなら、オフロードでもオンロードでもオールマイティに走ることができる。
ブレーキは前後PROMAX製のVブレーキだから、しっかり効いてくれる。ブレーキがしっかり効くという点は、キッズバイクとして最適である。ギアは7段変速で、シマノのRevoシフトでグリップを握りながら変速する。キッズ用として充分な性能だ。
FIREBALL 20のフレームの中央口には、Mongooseのロゴが巻かれている点も魅力の一つである。
Mongoose のバイクは、このように、大人も子どもも幅広い用途で乗ることができる。今後の展開も非常に楽しみだ。