Diamondback(ダイヤモンドバック)の自転車
2024-12-03 / 2012 view
BMXブームのさなかで生まれたDiamondback
Diamondback(ダイヤモンドバック)は1978年にアメリカ・カリフォルニアで設立された、CENTURIONのBMXブランドである。ブランド名の由来は、マングースの天敵である蛇のダイヤモンドバックからきており、ライバル社のMongooseを意識して付けられたものだ。
Diamondbackは、革新的なBMXを製造することを理念として創立されたブランドである。しかし、BMXの他にも気軽に街で乗れるようなスポーツバイクや、子供用自転車など、多くのラインナップを揃えてもいる。
当時BMXブームの火付け役ともいわれたDiamondbackだが、90年代にマーケティングがあまりうまくいかず、Schwinn, GT、Mongooseと同様、他の大きな自転車メーカーに買収されることとなる。ちなみにDiamondbackは1999年に、Raleighを有するDerbyサイクルコーポレーションに買収されたのであった。
マウンテンバイクの製造もしているため、その分野で取り組んできたサスペンションなども得意としている。
いまではどちらかというと下火になっているイメージが強いDiamondbackだが、このところBMXとマウンテンバイクの両方において新シリーズを発表したりなど、息を吹き返してもいる兆しも見えている。
Diamondbackの他には見られないカラーデザイン
Diamondbackのマウンテンバイクはカラーバリエーションも豊富である。他社のスマートなレース用のロードバイクと異なり、いささか無骨な感じのするマウンテンバイクだが、その綺麗なカラーウェイは見る者を心から楽しませてくれる。
子供用自転車のラインナップもかなり豊富なためか、マウンテンバイクのデザインも、あまり大人な感じのしない、ポップなカラーデザインも多い。これまでのマウンテンバイクのイメージを大きく変え、いかつい印象からより親しみやすいバイクに感じられるのではないだろうか。以上の点から、Diamondbackを好むファンも一定の数存在しているのだそうだ。
Diamondbackは新たなブームを巻き起こすか?
BMXからはじまったDiamondbackだが、いまではマウンテンバイクという新たな市場を模索しているところである。マウンテンバイク市場に参入して、まだ歴史は浅いので、ますますこれから飛躍する余地も残されている。
カラーデザインも独特であるため、他社に見るようなフロントラインでしのぎを削り合っているレース用自転車と比較して、すこし遊び心を持って当ブランドの自転車に触れてみるのもいいかもしれない。
競争とはまた違った観点から、配色やデザインで楽しませてくれることは間違いないだろう。たとえマウンテンバイクであっても、そのポップなカラーウェイから、女性からの人気も、徐々に出てくる可能性もある。そうなれば、巷でよく呼ばれている山ガールが、マウンテンバイクにまたがり、山の中を颯爽と走り去る姿だって目にすることができるかもしれない。
新しいブームの可能性も含めて、さまざまな期待を抱かせてくれるDiamondback。勢いが落ちてしまっているのは事実だが、息の根を止めるにはまだまだ早すぎる。マウンテンバイクという新たな市場をこれからも積極的に開拓していき、ぜひとも女性たちにもいかついと思われ勝ちなマウンテンバイクに気軽に触れてもうらうことで、その楽しさを実感してみて欲しい。