Campagnolo(カンパニョーロ)の自転車

 2024-11-07 / 179 view

Campagnolo ギア
イタリア発の巨大自転車部品ブランドCampagnolo


Campagnolo(カンパニョーロ)は1933年に、トゥーリオ・カンパニョーロによって設立された自転車部品専業メーカーである。トゥーリオ・カンパローニョはもともと自転車の競技者であり、実家のカンパニョーロ家は金物屋ということもあって、自ら部品を製作したり、カスタマイズできる環境に身を置いていた。そういった経験を活かし、自転車部品のメーカーを立ち上げる運びとなったという。


ファンクション、クオリティ、イノベーションといった、この3つの要素をなによりも最優先させて製品の開発に取り組んでおり、ロードレーサー用部品では、日本のシマノ、アメリカのSRAMと並んで言わずと知れたメーカーとなっている。


日本でも一定のファンは存在し、主にヨーロッパを中心に市場展開しているが、近年は日本のシマノに押され気味の感もある。それでもハイクオリティかつ高価格なCampagnoloに、ある種確固としたブランド性を見いだし、当社の製品を求めるライダーが数多くいるのも事実である。


Campagnoloに見るオリジナリティとは、使用されている素材に顕著に表れている。通常マテリアルにはアルミニウムを用いるのが一般的だが、Campagnoloでは航空宇宙業界で使われるカーボン・ファイバーをこれまでにない工法で応用することで脚光を浴びてもいるのだ。

Campagnolo ホイール
Campagnoloが誇る人気のホイールZondaと、グループセットPotenza


Campagnoloで有名なホイールをひとつ例にあげてみるとすれば、Zondaが筆頭となるだろう。


Zondaの特徴として、まず第一に漕ぎ出しが軽い。乗り心地が非常にソフトなため、いままで使用していたものより、ずいぶんとソフトな漕ぎ出しを実感することができる。そして、ただシンプルに軽いだけではなく、適度な軽量性かつ適度な乗り心地となっているため、しっかりとした丈夫な印象をも受けることだろう。


その軽量性、しっかりとしたつくりから、巡航速度の向上も大いに期待できる。また、巡航速度の維持も容易なことから、100㎞におよぶ走行であっても、疲労を軽減してくれるのだ。


また、近頃Campagnoloが打ち出しているグループセットにPotenzaと呼ばれるコンポがある。Potenzaはマテリアルに従来のカーボンと異なり、アルミを使用しているため、価格としては比較的リーズナブルに抑えられているそうだ。



アルミが使われているので、重量も9点セットで約2.5kgとなっている。それから、上位グレードに採用されている技術を確実に継承しているが、シフトがパワーシフト、クランクがパワートルクとなっており、上位モデルとはまた少し違ったライドフィーリングを感じることができるはずだ。


Campagnolo グループセット
極上の高級感、操作性を確実に保障してくれるCampagnolo


日本においても、シマノの方がCampagnoloよりメジャーな印象が強く、その高級感・ブランド感からCampagnoloを高嶺の花に思うライダーも多いのではないだろうか。だが、形状の美しさや、抜群の操作性から根強いファンも確かにいるのである。


特にPotenzaのデュアルコントロールレバーは、手の小さい人でも握りやすく、シフトとブレーキのレバーを独立させることで、容易なブレーキコントロールを可能としているし、ホイールのZondaはその軽量性に加え、ラチェット音の静かさにも特筆すべきものがあるのだ。


従来のCampagnoloのホイールによる音は、多少大きめであったため、その印象の強さからZondaのラチェット音を無音に感じるライダーもいるという。Zonda、Potenza双方ともに乗り心地、操作性に関して申し分のない仕上がりとなっていることは言うまでもない。


これまで敷居の高いイメージの強いCampagnoloであるが、アルミ素材のPotenzaは比較的手の届く価格で購入することができ、Zondaについてもそれほど高価格なわけでもない。ブランド志向のCampagnoloにこれまでためらいを抱いていたとしても、ぜひ一度手に取って、その高級感とともに最高の乗り心地をあなたにも感じてもらいたい。

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