Wilier(ウィリエール)の自転車
2024-11-10 / 632 view
先進性と順応性をあわせもつ自転車ブランド、Wilier
Wilier(ウィリエール)は、ロードバイクを中心に、競技用自転車を扱っているブランドである。1906年からの歴史を持ち、イタリアを拠点にして世界中で愛されている。本拠地イタリアだけでなく世界中のプロチームも採用したその製品の数々は、美しさと性能を兼ね備えた非常に素晴らしい自転車になっている。
その100年以上の長い歴史の中で地元イタリアのジロ・デ・イタリアの制覇をはじめとした数多くのナショナルレースでの勝利を手に入れてきたことからも性能の高さがうかがえる。
自転車大国で知られるイタリアで100年以上の歴史を歩み続ける事だけでも簡単ではないが、常に自転車業界の第一線で活躍を続けてきた事はWilierがプロアマ問わず多くのライダーに愛され続けている結果でもある。
ロードバイクは現在に至るまで大きな変化が幾度となくあった。中でも一番進化したパーツと言えばフレームであろう。スチールから始まり、アルミ、現在主流のカーボンへと変化を続けてきた中で、Wilierはいち早く新しい素材へと対応した。
Wilierは、一流ブランドとしての順応力の高さをもち、且つ、常に最先端を走り続ける事の重要性を理解している素晴らしいブランドなのだ。
Wilierのロードバイク
Wilierの扱っている自転車は、主に競技用ロードバイクだが、その中でもいくつかグレードで分けられている。
フラッグシップモデル的なモデルとして知られているのが、『Cento 1 AIR』シリーズだ。『Cento 1 AIR』は、あらゆる路面に対応できる順応性の高さと非常に高い吸収性を備えている、ハイエンドエアロフレームである。
『Cento 1 AIR』 の特徴は、エアロロードバイクでありながら、振動による吸収性を高めている事にある。伸縮可能で微調整も出来る事から、あらゆる路面やシーンに対応できる幅広い対応力をもったエアロロードであるといえよう。また、フレーム単体で1,120gと軽量であり、Wilierのデザイン力と技術の高さが詰め込まれたモデルとなっている。
それ以外ではWilierのエンデュランスモデル、そんなロングディスタンス専用のモデルの中の上位モデルに位置するのが『GRAN TURISMO R』いわゆるGTRシリーズである。このGTRは、競技用ではなく趣味としてのロングライドを楽しむ人向けに作られたモデルであり、値段も比較的安価となっている。
GTRの特徴として挙げられるのが、長前傾姿勢をなるべく高くポジショニングできるような設計になっていることだ。これは、距離走行の際の疲れの一端になる姿勢の負荷を弱め、休日のライディングをより楽しむ事ができるように配慮されたものである。
Wilierの全てのロードバイクに言えるポイントは、ライダーの乗り心地を大切にし、見た目にも気を使っている、というところだ。そして、その美しいデザインは周りとの差をつけるにはもってこいのモノになっている事だろう。
Wilierのイタリアらしさ
どうしてもイタリアの自転車ブランドと聞くとコルナゴやピナレロがまず挙がってくるだろう。正直この2社は別格であり仕方がない。しかし、Wilierが決してマイナーというわけではない。
むしろWilierの最大の特徴は技術ばかりが先行してしまっている近代のロードバイク達が忘れてしまっているイタリアらしいバイクを今でも貫いている。それは地元イタリアではコルナゴやピナレロに引けず劣らず乗られている事が証拠である。
Wilierは競技用ロードバイクを扱っているブランドではあるのだが、今では、より庶民的、より一般の人が乗るのに快適であるという、良い意味での大衆的なブランドとしても人気を集めているのだ。
自転車大国であるイタリアのブランドとしての自転車への知識と愛が詰まっているものとなっているのでまだ試した事がないというライダーには是非とも一度その乗り心地の快適さを味わってもらいたい。トップブランド達とはまた違った世界観が、Wilierには感じられる。