近年、あらゆる角度から自転車の誘惑が我々人類を狙っております。

痩せたい
旅立ちたい
風になりたい

始めようとする動機は人それぞれですが、立ちはだかる問題は共通です。

「じゃあ、どれを選べばいいの？」

そうです――種類が多すぎるのです！



すると、ある自転車ビジネスマンは涼しそうに答えます。

「君の可能性を解き放つ自転車を選べばいいんだよ」

ということで、このページでは自転車の選び方を用途別に涼しく紹介します！

街で見かける自転車ビジネスマン

by Ryan McGuire

ご存じの通り、ビジネスマンの自転車ビジネスマン化が着々と進んでいます。あなたが望もうが望むまいが、自転車ビジネスマンは街のあちこちに出没します。けれど、彼らを嫌う人は誰もいません。何故か？

かっこいいからです。美しいからです。

フォーマルなスーツとスポーティーな姿のギャップがそうさせるのかも知れません。けれど、もっと良く自転車を見てみてください。



（もっと！もっと！）

そうです･･････
もっと良く目を凝らして見てください･･････
そうなんです！自転車が一味違うのです！
涼しい顔する自転車ビジネスマンは、もはやママチャリに目もくれず、鼻歌歌いながらクロスバイク通勤をしているのです。

オンロード（舗装路上）・オフロード（未舗装路上）双方において高い走行性能を見せるのが、クロスバイク。何がクロスかというと、ロードバイクとマウンテンバイクの交配種だからクロスだそうです。

デザイン・性能・価格の幅も広く、ママチャリ卒業を目論むあらゆる人にも、とにかく走りたい人にもふさわしい自転車と言えるでしょう。




街乗り自転車の選び方

クロスバイクの永遠のライバル、街乗り自転車として選ばれることも多いのが、マウンテンバイク。周りに差をつけようとする少年が必ずねだることで有名なマウンテンバイクですが、大人のマウンテンバイクは格が違います。本気で山（マウンテン）を超えることも出来、大抵の段差ではびくともしないのがマウンテンバイクの持ち味。
通勤だけでなく、実家の裏山でも楽しめる、自転車で遊びたい人にはぴったりではないでしょうか。




旅をとことん楽しむ本気の自転車
自転車１つで遠くへ旅立ってしまいたい人には、トレッキングバイクとランドナーがおすすめです。

トレッキングバイクへの注目度は決して高くないですが、泥除け・キャリア（荷台）・ライトを全て装備しても使いやすいことは以外と知られていません。長時間走行を想定して設計されているため、体への負担も少なく、街乗りにも向いています。

本場のヨーロッパでは、日常使いの定番なのだとか。実用性を求めるあなたにぜひ。




ランドナーはフランス発祥の旅用自転車。荷物をがんがん積んでも安定して遠くへ走れる、まさしく家出にぴったりな自転車です。

様々な姿勢に対応したハンドル、大量の荷物にも耐える小さなホイール。輪行（自転車を公共交通機関で運ぶこと）の際にもかなり小さく収まるのも良い。愛らしいレトロなデザインが多く、見るだけでも楽しくなります。




そしてある日、ロードレースに魅せられたら･･････
競技用として一般の人に最も馴染み深いのが、ロードレーサー（通称：ロードバイク）。公道で開催されるロードレースにおいて使用されるが、街乗りする強者もちらほら･･････




水泳、ロードレス、長距離走を連続して行う耐久競技、トライアスロン。そしてそのために存在するのが、トライアスロンバイク。

どんな肉体にも耐え得るように設計されています。街乗りで使用されることも。大会によって使用自転車の規定があるので、事前にご確認を。



「自転車で飛んでみよう」
ある日こんな考えを抱いた人々から生まれたのが、BMX。元々子供用に開発されたものだが、縦横無尽に華麗な技を決めるための自転車として認められています。小さいタイヤと障害物を利用して、街で楽しむやんちゃな人も。




あなたの選択で明日の景色が変わる
いかがでしたでしょうか？
サイクロクロスバイク、タイムトライアルバイク、トラックレーサー･･････自転車の種類は実に多く、様々なニーズに合わせた新たな自転車が今この瞬間にも生まれようとしています。
この記事が、自転車の選び方で困っていた人達の助けとなれば幸いです。
選択は自由――。
今日の自由が生む明日の景色は無限です。

by Ryan McGuire