釣りに名言あり!~海より深い釣りの魅力~
2024-11-18 / 3792 view
祖父が残したもの
「名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る ヤシの実ひとつ・・・」
私の祖父は、この『ヤシの実』の歌がとても好きでした。幼いころの記憶に祖父がこの歌を歌っていた記憶が残っています。
徳島の小さな漁村が私の故郷・・・。そこは私の祖父やその一族が根付いた漁村でした。
かつて、日本で1、2を争うほどの漁船を保持していた祖父の会社は、日本の漁業を大きく変えたと言われています。
最近、祖父の家が題材となった本「黒潮の碑文」(木本正次著)が改めて再販となったことを知り、何か不思議な偶然を感じます。
そう、今回は釣りの魅力についてお届けします!
「一生幸福でいたかったら、釣りを覚えなさい」
さて皆さん、釣りは好きですか?
このタイトルの大胆な言葉「一生幸福でいたかったら・・・」は、実は中国の古い諺なのです。
「一日幸福でいたかったら、床屋に行きなさい。」
「一週間幸福でいたかったら、結婚しなさい。」
「一ヶ月幸福でいたかったら、良い馬を買いなさい。」
「一年幸福でいたかったら、新しい家を建てなさい。」
「一生幸福でいたかったら、釣りを覚えなさい。」
すごい言葉ですね・・・。
今も昔も、釣りは多くの人の心を魅了して離しません。それは、ただ「魚を釣る」だけではない、奥深さがそこにあるからです。
そんな、釣りの魅力を紐解いていきましょう。
腕に伝わる躍動感
釣りの楽しみは何かと聞かれたら、
「釣り上げるまでの手に伝わってくるあの感覚・・・」
です。
手に伝わる力強さ、躍動感、など、これは体験してみないとわからない。
「グッ、グ・グ・グッ、グイー、グングン・・・。」
どうですか?伝わりましたか?
初めて釣りをしたときに、エサにかかった魚がものすごい力で引っ張るので、一体どんな大物が釣れるのかと思ったら、意外に小さかったりします。
でも、どんな小さな魚でも、腕に伝わってくるのです。そして、釣り上げてみれば、あの感覚が忘れられず、また、味わいたくなるのです。
でも、ときには、まったく釣れないときもありますね。釣り人の間では、それを「坊主」と言います。
お坊さんに罪はありません・・・。
でも、そんな時に釣り好きとそうでない人の道は分かれるのかもしれません。釣り好きな人は、釣るために何が足りなかったのかを考えるのです!
「釣りは奥深い数学のようなもの」
釣りの奥深さを語るにふさわしい言葉ですね。なんといっても、釣りは見えない生き物を相手にしているのですから。
魚を釣るには様々な「条件」が必要です。
例えば、あなたが「アユ」を釣りたいとします。
―「アユはどこで釣れるのでしょう?」
―「そんなの川に決まっているだろう!」
たしかに川魚の代表のような鮎ですが、実は一生を川で過ごすわけではありません。
鮎は、秋に生まれて、川の流れに身を任せ、冬は海で成長し、春に川を遡上します。そして夏にさらに成長して、秋にまた産卵するのです。
ということは!
アユは、まさに夏がシーズン!
ちなみに、アユ釣りには、場所によっては解禁日が決まっているところがあります。どこも6月から9月くらいが一般的です。
そう、魚にはその種類によって「釣る時期」があるのです。
じゃあ、どんな川にもアユはいるのでしょうか?
川と言っても、アユはきれいな川にしかいません。
かつて、東京の多摩川もアユのたくさんいる川でしたが、深刻な水質汚染により「死の川」とまで呼ばれるほどの川になり、まったくアユがいなくなってしまいました。しかし、長年の水質改善により、東京都の発表によると2015年は435万尾のアユの遡上が確認されたようです。以前、東急東横線の多摩川駅にある「浅間神社」の宮司さんが、そのことを嬉しそうに教えてくれました。
本当にうれしい限りですね。
次に、アユは川のどこにいるのでしょう。アユは「石についた藻」を食べるので、川底が泥や砂のような場所では釣れません。
つまり、釣る場所は綺麗な川で、大きな石がごろごろあるような、さらに、海から山が近い栄養が豊富なところ、が理想ですね。
他にも、「アユはどんな仕掛けで釣るの?」や「エサは何?」など上げるとキリがありません。まさに釣りには様々な条件が必要なのです。
釣りは、色々な知識が必要な上に、しかも、どんなに準備してもうまくいかないことだってあるのです。
ここで一つの名言を紹介しましょう。
タイトルにもなっているこの名言。かの有名な『釣魚大全』を書いたアイザック・ウォルトンの言葉です。
(誰それ、という突っ込みが聞こえてきそうですが)
ここまで読んで、「やっぱり釣りは難しいんだ」、と思った貴方・・・。
安心してください!この記事を最後まで読めば、釣りが好きになるはずです!きっと・・・。
「仕事と釣りとどっちが大事!」
男性が女性に言われて困る一言に似ていますが、こんな名言をご紹介。
「もし、釣りが仕事の妨げになるのなら、仕事の方をあきらめなさい」
まるで『釣りバカ日誌』のハマちゃんのセリフのようですね。
でも、これは外国の人の言葉です。仕事よりも釣りを選ぶ、なんて言葉が存在するほど楽しいのが釣りなのです。釣りは万国共通の楽しみです。
その魅力をあらためてあげると、
①釣れた時の楽しみ
そりゃそうでしょ、と言いたくなりますが、実はそうではないのです。
真の釣り好きは、「ただ釣れた」、のではないのです。
釣りたい魚がいて、そのために必要な道具を揃え、仕掛けを作り、エサを選び、場所を考え、まさにドンピシャで釣りたい魚を釣り上げる、という意味なのです。
なんといっても釣りの楽しみは、自分と魚との駆け引きなのですから。
それが、真の「釣れた時の楽しみ」なのです。
②釣れなくても楽しい
「え?」、と思いますか?
確かに釣れないとガッカリしますし、家に帰ると、晩御飯を期待している家族からは非難の声が上がるかもしれません。昔、我が家でもありました(笑)。
それでも、なぜ、それが楽しいと言えるのか。
決して強がりではなく、また次の釣りに向けてのファイトが湧いてくるのです。そして、次回のために作戦を練って、釣れた時には、さらなる喜びが待っていることでしょう。
さらにここで名言をご紹介。
「釣れない時は魚が考える時間を与えてくれたと思えばいい」
かの有名なヘミングウェイの『老人と海』からの一説です。
人生の重みを感じる一言ですね。大学生の時に読んだ本で、まったく記憶になかったですが・・・、名言です。
③大物が釣れた喜び
外人のどや顔が印象的ですね。日本人なら思わず「獲ったどー!」と叫びたくなります。
時折、地方の漁港の食事処に魚拓がかかっていたりします。きっとそこの亭主が釣り上げたのでしょうね。
やはり、大物が釣れると、思わず自慢したくなるというもの。
「逃した魚は大きい」なんて言葉がありますが、つい、釣った魚の大きさよりも手の幅を広げてしまいたくなるのは人情というもの。
そして、ここでも名言をご紹介。
「釣りの話をするときは両手を縛っておけ!」(ロシアのことわざ)
ロシア人も同じなんですね(笑)。でも、釣りをした人なら「わかる~」と言いたくなるあるあるです。
④食べて満足
釣りを楽しんだ後に待っているのは、釣った魚を食べること。
なんといっても、新鮮!魚は鮮度が命ですから、釣った魚をその日に食べると本当においしい!
しかもタダですよ!ひょっとすると、釣りができれば、食糧難の時代も乗り越えられる?かも・・・。
釣りの奥深さは、これだけでは説明しきれません。
「魚の種類の数だけ、釣り方がある」
と言っても過言ではないからです。
そんな奥深さを味わえば、あなたも釣りをしたくなるでしょう。
そして、きっとこう言うのです。
「魚が俺を呼んでいる・・・」と。
「来たぜ・・・」
「名も知らぬ 遠き島より 流れ寄る ヤシの実ひとつ・・・」
私の祖父は、この『ヤシの実』の歌がとても好きでした。幼いころの記憶に祖父がこの歌を歌っていた記憶が残っています。
徳島の小さな漁村が私の故郷・・・。そこは私の祖父やその一族が根付いた漁村でした。
かつて、日本で1、2を争うほどの漁船を保持していた祖父の会社は、日本の漁業を大きく変えたと言われています。
最近、祖父の家が題材となった本「黒潮の碑文」(木本正次著)が改めて再販となったことを知り、何か不思議な偶然を感じます。
そう、今回は釣りの魅力についてお届けします!
「一生幸福でいたかったら、釣りを覚えなさい」
さて皆さん、釣りは好きですか?
このタイトルの大胆な言葉「一生幸福でいたかったら・・・」は、実は中国の古い諺なのです。
「一日幸福でいたかったら、床屋に行きなさい。」
「一週間幸福でいたかったら、結婚しなさい。」
「一ヶ月幸福でいたかったら、良い馬を買いなさい。」
「一年幸福でいたかったら、新しい家を建てなさい。」
「一生幸福でいたかったら、釣りを覚えなさい。」
すごい言葉ですね・・・。
今も昔も、釣りは多くの人の心を魅了して離しません。それは、ただ「魚を釣る」だけではない、奥深さがそこにあるからです。
そんな、釣りの魅力を紐解いていきましょう。
腕に伝わる躍動感
釣りの楽しみは何かと聞かれたら、
「釣り上げるまでの手に伝わってくるあの感覚・・・」
です。
手に伝わる力強さ、躍動感、など、これは体験してみないとわからない。
「グッ、グ・グ・グッ、グイー、グングン・・・。」
どうですか?伝わりましたか?
初めて釣りをしたときに、エサにかかった魚がものすごい力で引っ張るので、一体どんな大物が釣れるのかと思ったら、意外に小さかったりします。
「ほらね」
でも、どんな小さな魚でも、腕に伝わってくるのです。そして、釣り上げてみれば、あの感覚が忘れられず、また、味わいたくなるのです。
でも、ときには、まったく釣れないときもありますね。釣り人の間では、それを「坊主」と言います。
「呼びましたか?」
お坊さんに罪はありません・・・。
でも、そんな時に釣り好きとそうでない人の道は分かれるのかもしれません。釣り好きな人は、釣るために何が足りなかったのかを考えるのです!
「釣りは奥深い数学のようなもの」
釣りの奥深さを語るにふさわしい言葉ですね。なんといっても、釣りは見えない生き物を相手にしているのですから。
魚を釣るには様々な「条件」が必要です。
例えば、あなたが「アユ」を釣りたいとします。
「美味しそうですね」
それでは問題です!―「アユはどこで釣れるのでしょう?」
―「そんなの川に決まっているだろう!」
「ふっ・・・」
たしかに川魚の代表のような鮎ですが、実は一生を川で過ごすわけではありません。
鮎は、秋に生まれて、川の流れに身を任せ、冬は海で成長し、春に川を遡上します。そして夏にさらに成長して、秋にまた産卵するのです。
ということは!
アユは、まさに夏がシーズン!
ちなみに、アユ釣りには、場所によっては解禁日が決まっているところがあります。どこも6月から9月くらいが一般的です。
そう、魚にはその種類によって「釣る時期」があるのです。
じゃあ、どんな川にもアユはいるのでしょうか?
川と言っても、アユはきれいな川にしかいません。
かつて、東京の多摩川もアユのたくさんいる川でしたが、深刻な水質汚染により「死の川」とまで呼ばれるほどの川になり、まったくアユがいなくなってしまいました。しかし、長年の水質改善により、東京都の発表によると2015年は435万尾のアユの遡上が確認されたようです。以前、東急東横線の多摩川駅にある「浅間神社」の宮司さんが、そのことを嬉しそうに教えてくれました。
(多摩川のアユ) by Cory
本当にうれしい限りですね。
次に、アユは川のどこにいるのでしょう。アユは「石についた藻」を食べるので、川底が泥や砂のような場所では釣れません。
つまり、釣る場所は綺麗な川で、大きな石がごろごろあるような、さらに、海から山が近い栄養が豊富なところ、が理想ですね。
他にも、「アユはどんな仕掛けで釣るの?」や「エサは何?」など上げるとキリがありません。まさに釣りには様々な条件が必要なのです。
釣りは、色々な知識が必要な上に、しかも、どんなに準備してもうまくいかないことだってあるのです。
ここで一つの名言を紹介しましょう。
「魚釣りは奥深い数学のようなものだ。
誰も完全にマスターすることはできない」
タイトルにもなっているこの名言。かの有名な『釣魚大全』を書いたアイザック・ウォルトンの言葉です。
「どうも、アイザック・ウォルトンです」
(誰それ、という突っ込みが聞こえてきそうですが)
ここまで読んで、「やっぱり釣りは難しいんだ」、と思った貴方・・・。
安心してください!この記事を最後まで読めば、釣りが好きになるはずです!きっと・・・。
「仕事と釣りとどっちが大事!」
「どっちだい?」
男性が女性に言われて困る一言に似ていますが、こんな名言をご紹介。
「もし、釣りが仕事の妨げになるのなら、仕事の方をあきらめなさい」
まるで『釣りバカ日誌』のハマちゃんのセリフのようですね。
でも、これは外国の人の言葉です。仕事よりも釣りを選ぶ、なんて言葉が存在するほど楽しいのが釣りなのです。釣りは万国共通の楽しみです。
その魅力をあらためてあげると、
①釣れた時の楽しみ
そりゃそうでしょ、と言いたくなりますが、実はそうではないのです。
真の釣り好きは、「ただ釣れた」、のではないのです。
釣りたい魚がいて、そのために必要な道具を揃え、仕掛けを作り、エサを選び、場所を考え、まさにドンピシャで釣りたい魚を釣り上げる、という意味なのです。
なんといっても釣りの楽しみは、自分と魚との駆け引きなのですから。
それが、真の「釣れた時の楽しみ」なのです。
②釣れなくても楽しい
「え?」、と思いますか?
確かに釣れないとガッカリしますし、家に帰ると、晩御飯を期待している家族からは非難の声が上がるかもしれません。昔、我が家でもありました(笑)。
それでも、なぜ、それが楽しいと言えるのか。
決して強がりではなく、また次の釣りに向けてのファイトが湧いてくるのです。そして、次回のために作戦を練って、釣れた時には、さらなる喜びが待っていることでしょう。
さらにここで名言をご紹介。
「釣れない時は魚が考える時間を与えてくれたと思えばいい」
かの有名なヘミングウェイの『老人と海』からの一説です。
人生の重みを感じる一言ですね。大学生の時に読んだ本で、まったく記憶になかったですが・・・、名言です。
③大物が釣れた喜び
外人のどや顔が印象的ですね。日本人なら思わず「獲ったどー!」と叫びたくなります。
時折、地方の漁港の食事処に魚拓がかかっていたりします。きっとそこの亭主が釣り上げたのでしょうね。
やはり、大物が釣れると、思わず自慢したくなるというもの。
「逃した魚は大きい」なんて言葉がありますが、つい、釣った魚の大きさよりも手の幅を広げてしまいたくなるのは人情というもの。
そして、ここでも名言をご紹介。
「釣りの話をするときは両手を縛っておけ!」(ロシアのことわざ)
ロシア人も同じなんですね(笑)。でも、釣りをした人なら「わかる~」と言いたくなるあるあるです。
④食べて満足
釣りを楽しんだ後に待っているのは、釣った魚を食べること。
なんといっても、新鮮!魚は鮮度が命ですから、釣った魚をその日に食べると本当においしい!
しかもタダですよ!ひょっとすると、釣りができれば、食糧難の時代も乗り越えられる?かも・・・。
釣りの奥深さは、これだけでは説明しきれません。
「魚の種類の数だけ、釣り方がある」
と言っても過言ではないからです。
そんな奥深さを味わえば、あなたも釣りをしたくなるでしょう。
そして、きっとこう言うのです。
「魚が俺を呼んでいる・・・」と。
「来たぜ・・・」
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