FLHRSE ROADKING SCREAMINEAGLE [ロードキング スクリーミンイーグル]
2024-11-08 / 332 view
出典:bikesales.com.au
FLHRSE6、最上位モデルツーリングモデルであるロードキングのCVOバージョン。新デザインのカスタムコンソールやデタッチャブルダークスモークウインドシールド、ハイパフォーマンスオーディオシステムにカスタムソロシートと、枚挙にいとまがないほどの装備は、ベースモデルであるロードキングを霞ませてしまうほど。110th ANV特別装備ということもあり、これまでのモデルを更に飛躍的に向上させている。例えば110th アニバーサリー特別仕様のタンクメダリオンや、ミッドナイトパールなど。フロントタイヤは130/60B19M/C61Hを装着、リアタイヤは180/55B18M/C80H。エンジン型式はTwin Cam 110を搭載し、ハイパワーな走りを実現することができる。はっきりいって多くのユーザーにとっては長い付き合いになるバイクだと確信できることが結論づけられるモデルである。これは乗らなければわからない事でも当然あるのだが、例えばソフテイルCVOと比較すると何もかもが違うのだ。当たり前かもしれないがFLSTSE2は、エンジンも大人しく、快適さにふったバイクで積載性もよく、音楽だって聞けてしまう便利さがある。
一度惚れればもう手遅れ
全てにおいて満足のいく高級思考なバイクだったのだ。ロードキングカスタムは、エンジンを掛ければエンジン本体が大きく振動し、キャブ仕様ということもあいまって、「機械感」をより感じさせる乗り物である。それはよくも悪くもバイクもあくまで機械であり、まったく今時ではない印象である。簡単に言うと「古臭い味」がするバイクということになるのだ。ソフテイルCVOを購入された方の中には、後悔はしていないとは思うが、あまりときめかなかった理由として、我儘にも程がある、その機械らしさをまったく感じる事が出来なかったからという意見がある。完璧にメーカーがカスタムした何もイジリようのないバイクだったからだと思われる点もある。ツーリングバックを付けるだけで嬉しかったりするし、そんな専用品パーツがたくさんがあり、購入する事すら楽しかったりもするのだ。旅に出た時は、ここにアレをいれてとか、こんな物があれば便利だとか考えるのも楽しい時間である。アクセルもクラッチもワイヤーで、バイクらしい動きをしてくれる。CVOは現代の技術を取り入れた進化が感じられ、そこに古い技術を融合させているのだが、R1200GS BMWなどと比較にならない程、最新技術と古風な伝統の融合がマッチしていなかった。
ハーレーらしさを徹底的に追求
それは当たり前で、BMWがその技術を走りに使うのなら、ハーレーは豪華さや古い技術のエンジンの味を持たせつつ、現代で使えるレベルにする為のものだからだろう。CVOより勝る部分は、ロードキングカスタムにはほとんどない。だがエンジンの鼓動感だとか、そんなものは魅力だとも思わなかったはずだが、それを理解してしまった。まるで雑誌やネットの受け売りのように、なんだか生き物ぽいな、なんて思ってしまうのだ。積載性はサドルバックの容量でみると、ロードキングよりもカスタムのほうが小さいようで、褒められたレベルの積載性を持たない。不満ならロードキングのパーツが付くようなので、改善できる余地があるということで、そこは良しとできる。走りは、まったり走るのが実に気持ち良く、過激さの欠片もないので疲れない所が良い。ロードキングカスタムのハンドル位置は、ロードキングよりもかなり体側で、乗車姿勢が窮屈に思えたのだが、それは慣れが解決してくれるはずだ。長距離ツーリングでは、今時のバイクと異なり、風の影響はカウルがあってもかなり受けるが、速度を出さないで走る事で快適性を感じることができる。