FLHTCU ULTRA CLASSIC ELECTRAGLIDE [ウルトラクラシック エレクトラグライド]

 2024-10-01 / 502 view

FLHTCU ULTRA CLASSIC ELECTRAGLIDE

FLHTCU、歴史と時代へのリスペクト

数多くあるハーレーダビッドソンの中で、順位をつけるのであればこの一台だろう。FLHTCU ULTRA CLASSIC ELECTRAGLIDE [ウルトラクラシック エレクトラグライド]の種類は、FLHTK TC ウルトラリミテッドがあるが、これはより現代のニーズに合わせたバイクとなっている。

昔ながらのハーレーの味を知りたい方は、ウルトラクラシックを選ぶことだろう。
ウルトラクラシックの特徴は、水冷機能を併せ持ったツインクールド仕様に加え、フェアリングの流れるようなデザインだ。「111年におよぶ自社の歴史をリスペクトしつつ、現代のロードシーンに対応した進化を遂げた」というハーレーダビッドソンの発表の通り、アメリカの広大な道路でも疲れることなく走ることができる。
日本で販売されているのはもちろん日本向けに作られている。足回りは日本人の体形に合わせて低く作られているため、大きな車体でも難なく乗りこなすことが可能だ。


FLHTCU ULTRA CLASSIC ELECTRAGLIDEの車体

超重量級でも走り出したら軽快

エレクトラグライドの総重量は408キロと、およそオートバイとは思えない超重量級モデル。この車体を支えるためのエンジンの総排気量はなんと1689ccにもおよぶ。そのエンジンの名称は
『ツインクールド ツインカム103エンジン』だ。ツインクールドはその名と通り、2つの冷却機能を持っているということ。通常、エンジンには空冷と水冷のどちらかだが、ツインクールド ツインカム103エンジンに関しては、空冷も水冷も兼ねそろえている。408キロの車体を効率よく動かすための工夫と言える。

実際の乗り心地はどうだろうか。実は、今回の車種でグレードアップしたのはエンジンだけではない。フレームとフロントフォークも強度を増している。その上、ブレーキングシステムを改良したことにより、大きな車体ながら最高のライディングパフォーマンスを発揮したのである。もともとアメリカを横断するために作られたこともあり、装備の充実度は高評価を得ている。一度、走り出したら重量感はそこまでないだろう。



FLHTCU ULTRA CLASSIC ELECTRAGLIDEのフロントアップ

扱いにはクセがある、だから飽きが来ない

しかし、乗り心地がよいと言っても非力なライダーにとっては扱いが難しい。重量級の車両全てに共通することだが、停車時と取り回しの際は気を付けてほしい。渋滞に巻き込まれたら少し億劫になってしまうだろう。一度、走り出したらスムーズなのは保障しよう。エレクトラグライドにはオートクルーズ機能がついていないので、スロットルから手を放すことが難しいが、手を放してもまっすぐ進むほど重心が安定している。これほど長距離を快適に走ることのできるバイクは数えるほどしかないだろう。

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