FLHTCU103 ULTRA CLASSIC ELECTRAGLIDE [ウルトラクラシック エレクトラグライド]
2024-09-10 / 474 view
FLHTCU103、長距離走行の快適性を追究
長距離走行に適したツインカム103エンジン(1689cc)を搭載しており力強い走行を可能としたウルトラクラシック エレクトラグライド。長距離走行の快適性を究極までに突き詰めて誕生したとも言われている。今までのスタイルを継承し電子制御スロットル、オーディオシステムなど様々な部分で進化を続ける。またインターコムも装備されているので二人乗りでも会話を楽しむ事ができ快適なツーリングを実現している。広い土地を走る事が多いアメリカで生まれたエレクトラグライドならではの進化ともいえる。現在はこのエレクトラグライドとFLHTK TC ウルトラリミテッドがあるが、エレクトラグライドは現代の流行や環境に合わせたアレンジが施されている。
バイク市場に革命をもたらした
エレクトラグライドが誕生したのは1965年。当時のアメリカはベトナム戦争中だったが電気式セルモーター付きモデルの登場でバイク市場に革命をもたらした。それまでのハーレーダビッドソンはハイドラグライド等のクルーザーモデルやスポーツスターなどを筆頭に売上を伸ばしていたがセルモーター付きモデルの登場で差をつけられ対抗馬としてハーレー初のセルスターターモデルを開発したのがこのエレクトラグライドである。後の話ではハーレーダヴィッドソンがこの時セルスターターモデルを開発するのにあと1年遅れていたら各社でセルモーター付きモデルが量産され売上を伸ばす事が困難であったと言われている。理由はその翌年に大手機械メーカー「AMF」の傘下企業になり経営が厳しかったのではないか?と噂されている。
キング・オブ・ハーレーダビッドソン
重量級なフォルムから「キング・オブ・ハーレーダビッドソン」と呼ばれているウルトラクラシック エレクトラグライド。総重量408キロ、排気量1,689ccの「ツインクールド ツインカム103エンジン」でその名にふさわしいスペックである。数値だけではイメージが湧かない人は実際に見てみる事をオススメする。女性などの小柄な人ほどエレクトラグライドを見て敬遠してしまうことが多いが実際に走ってみると前後サスペンションのおかげかとても乗りやすい。特に高速道路などのウルトラクラシック エレクトラグライドが輝くシーンではその重量を全く感じさせない走りをする事ができる。あくまでも重量級の割りには乗りやすいという事であって、ストップ&ゴーを繰り返し行うような走りをする場合はそれなりに注意が必要である。