XL50 SPORTSTER 50thANIVERSARYの車体
XL50、スポーツスターの王道にして究極

XL50 SPORTSTER 50thANIVERSARYはスポーツスターファンにとってはこれぞ!といったモデル。何と言っても50周年の限定モデルであるがゆえのプレミアム感は最高である。

ハーレーダビットソンのなかでもアニバーサリーモデルは少ない。後に説明するが台数が限定されて販売されたので希少価値も高く、現在でも多くのユーザーがマーケットを探し回るという。

インジェクションが改善され、スムーズなアイドリングが実現されたので、今まで883Rを乗っていたライダーが乗り換えることも多いモデルであるとも言われている。排気量に不満のあるユーザーもいると思うが、クロームメッキのエンジンをみてこれ以上文句が言えるだろうか?

詳しく説明をすると、2007年モデルとしてのデビューし、フューエルインジェクションも採用されたXL50。通常XLシリーズ(XL883RとかXL1200Xなど)はネーミングのあとに排気量が記されるもの。しかしこのXL50は50ccであるという意味ではない。

ネーミングのヒントは XL50 SPORTSTER 50thANIVERSARY誕生の歴史を振り返るとみえてくる。1957年に初代スポーツスターが誕生してからしてから、2007年がちょうと50年目の節目を迎えた。つまりこのXL50は50周年を記念して誕生したモデルなのである。

まず生産台数は2000台に限定(日本国内で200台)され2007年に全世界で一斉に販売された。生産される各車それぞれにシリアルナンバー入りのネームプレートを装着しており、これがオーナーの心をくすぐる。

また、装備にはハンドルバークランプ、サイドカバーにはシルクスクリーンで加工されたHロゴのプリントを。そしてシートには初代スポーツスターが誕生した1957年を示す刺繍が施された専用シートも備えた。



XL50 SPORTSTER 50thANIVERSARYのドクロのパーツ



ショベルヘッドの伝説はここから

XL50 SPORTSTER 50thANIVERSARY誕生の年である2007年はハーレーダビットソンにとって収穫の年であった。07モデルとして日本で販売されたのは34機種あると言われている。ツーリング系で9機種、ソフテイル系で8機種、ダイナ系で5機種、スポーツスター系で8機種、VRSC系で4機種が発表された。

この大規模なモデルチェンジにおいて、全機種に搭載されいるエンジンがフューエルインジェクションを採用することになる。つまりキャブレターモデルがハーレーのラインアップから姿を消すことになった。このスポーツスターシリーズは初めてショベルヘッドが採用された事でも有名だ。

そもそもスポーツスターをハーレーファミリーの中でも初心者用のモデルだと誤解する人がよくいるのだが、そうではない。XLシリーズの歴史は古く、FXSローライダーや、リアサスペンションを搭載したDUO GLIDEよりも古いシリーズなのだ。

スポーツスターシリーズに限っていえば、前述のとおり2007年にはスポーツスター全モデルがインジェクション化された。これにより古くからあるモデルが生まれ変わり、他のシリーズと引けをとらなくなった。

このアップデートによってスポーツスターの人気はさらに加速し、アジア、特に日本では街乗りに適したこのシリーズは多くのライダーたちからの支持を得ている。


XL50 SPORTSTER 50thANIVERSARYのエンジン

人生はギラギラいこう

XL50 SPORTSTER 50thANIVERSARYは車体をみるとわかるが、メッキパーツが多用されており、前後に配置されたスポークホイールでキラキラと輝く。

キラキラはホイールだけではない、マフラーやエンジンもメッキが施されており、メッキ特融の輝きが好きな人にはたまらないだろう。排気量の割にパワーを感じないというライダーからの声もあるので、購入前の試乗はマストである。

だが取り回しの良さには良い評判があり、他のライダーと被らないという点においては確実にクリアされる。ユニークでクールな一台を欲しいあなたは XL50 SPORTSTER 50thANIVERSARYがピッタリではないだろうか。

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