FLHTK103 [エレクトラグライドウルトラリミテッド]
2024-12-04 / 562 view
FLHTK103、新時代の立役者
FLHTKエレクトラグライド・ウルトラリミテッド(以下、エレクトラグライド)は2010年ニューモデルのひとつである。ハーレーに存在する書くファミリーの中でも最高峰に位置するツーリングファミリーの中でも、このエレクトラグライドシリーズはひときわ目立つ。それはサイズもそうであるが、装備の豪華さにもある。そもそも初代エレクトラグライドが誕生したのは1965年である。各シリーズの中でもウルトラが名前に付けられたモデルはハーレーの各ラインナップにおける最上位を意味する。まさにキング・オブ・ハーレーなのである。エレクトラグライドが最上位でいられる理由は搭載されているエンジンが関係している。これまでのハーレーの中で、排気量の大きさにおいて記録を更新する1689ccの「ツインカム103」というエンジンを持つ唯一のモデルで、新たな時代の幕開けである。
長距離ツーリングを助ける豪華装備
エレクトラグライドの装備に注目してみよう。本モデル専用にデザインされたメーターパネルが実装されており、快適に走る為の様々な工夫がされている。これもツーリングモデルの特徴といえる。また排気量の増加に対応するためだけに取り付けられたオイルクーラーや、寒い日のツーリングにありがたいヒートテッドグリップ、ヒーテッドシート、ツアーパックラゲッジラックが標準装備されている。いかがだろう?かなり豪華である。安全面も抜かりがなく、長距離ツーリング時にライダーを助けてくれるクルーズコントロールシステムやABSシステムを搭載している点も安心だ。
走行性能も最良、理想的な週末を
では走りはどうだろう。シートは、ソファに座っているそれと比較しても劣らないほど座り心地が良い。またいざ走り始めると、5速ギアのまま時速70キロで巡航しても快適だし、もうひとつ6速にあげて時速90~100キロ近くだしてスピードップも可能だ。しかしツーリングファミリーはスピードが全てではない。スピードを控えめにしてトルク感を楽しむことこそ粋な走り方である。スポーツスターの感覚でスロットルをひねったら、その想像以上の加速力に驚く事だろう。また高速走行時の風防は、風邪を防ぐ意味でも、大きな効果は得られないという。また足付き性を向上したという新シートのおかげか、見た目ほど足付きは悪くないという印象だ。サイドスタンドは、出すのはすぐにできたが収納する時が大変で、座っている位置を前に移してやっと届く位置にある。 この大きなバイクに体をゆだねて、週末に高速道路を悠々とクルージングが楽しめる贅沢な一台である。