FXE1200 [スーパーグライド]
2024-11-16 / 2259 view
FXE1200の魅力とは?
VINTAGE [ビンテージ] FXE1200 [スーパーグライド]は、アメリカのオートバイを製造するハーレーダビッドソンのバイク。ハーレーダビッドソンは、FLH1200やFLH80クラシックなど数多くのオートバイを発売してきたが、その中でもスポーツモデルのトップモデルと呼ばれたのがFXE1200スーパーグライドだ。
VINTAGE [ビンテージ] FXE1200 [スーパーグライド]は、ビッグマシンの中のビッグマシンと言われ、スポーツツーリングという分野を開拓してきた画期的な存在で、カスタムスタイルのファクトリーチョッパーのルーツと呼ばれている。
スーパーグライドは、FLH1200と同じショベルヘッド、つまり空冷4ストロークOHV・Vツインで排気量1207ccのエンジンを装備。ショベルヘッドの名前の由来は、プッシュロッドとヘッドカバーの構造が大きなショベルのように見えたからと言われている。
フレームにFLHと共通のダブルクレードルタイプを装備すると共に、フロントフォークやワイヤースポーツホイールなど、軽量なスポーツスターのパーツを使用。スーパーグライドは、FXSローライダーやFXDBダイナ・スタージスが登場する1978年まで製造され、ハーレー・ラインナップを代表するファミリーとして、多くのファンから人気を集めた。
堂々としたフォルムと美しさ
VINTAGE [ビンテージ] FXE1200 [スーパーグライド]は、FL系ビッグツインのエンジンとフレームに、XL系(スポーツスター)のフロントフォークを装備したモデルだ。FXという名称は、ハーレーダビッドソンとして初期のファクトリーカスタムモデルであることの象徴。
FXE1200スーパーグライドは、バイク本体の軽量化を実現し、旋回能力に優れたスポーティーなスタイルが特徴となっている。長距離を走っても疲れない抜群の安定感と快適さが魅力で、ハーレーならではの堂々とした威厳と美しさを感じさせる一台だ。
性能が全く違う二つのモデルをミックスさせた背景には、ビッグツインFLをスポーツスターとして楽しんだり、スポーツスターXLをビッグツイン風に乗って見たりするカスタマイズブームの到来があったと言われている。ウィリー・Gはハーレーをカスタムして楽しむライダーたちに関心を持ち、既存モデルを使った新しいバイクとして、FX1200やFXE1200などスーパーグライドの開発を実現。
FXE-1200スーパーグライドのリンタンクやエキゾーストも改造され、シートはファイバー製のワンピース型が装備。ワンピース型のシートとリアフェンダーは、以前とは異なるニューモデルだとすぐに分かる外観で、堂々としたフォルムと美しさが多くのファンから人気を集めた。
ロングセラービンテージ
VINTAGE [ビンテージ] FXE1200 [スーパーグライド]は、FL系モデルのフレームに、スポーツスターXL系モデルのサスペンションをミックスさせた構造になっている。当時、カスタムを楽しむファンのニーズに敏感に応えた結果として、スーパーグライドやクルーザーという新たなラインナップが誕生した。
それまで購入していた富裕層だけはなく、バイクを改造して楽しむコアなファンたちの心をもつかんだのだ。FX-1200スーパーグライドは、途中で排気量を1200から1340に改良。当時のアメリカ政府はバイクユーザーが自分でカスタムする風潮を感じ取り、ハーレーダビッドソンにも安全確保を目的とした規制を行い始めたためだ。
1972年には左シフト、73年にはウインカーの取り付け、フレームの強化などが規定された。安全装備を増やしていくと共に車体の重量も増えることになり、より大きな馬力が必要になったため、排気量1340㏄のエンジンを搭載することになったのだ。
VINTAGE [ビンテージ] FX1200[スーパーグライド]は、シンプルさとスポーティーな走りが魅力で、古き良き時代のアメリカンスタンダードとなった。ロングセラー的なビンテージとして、ハーレーダビッドソン社の代表的なモデルとして愛され続けている。