FL [ショベル]

 2024-04-18 / 1021 view


FL

出典:grannys-garage.net

FL、アメリカの歴史を物語る

VINTAGE [ビンテージ] FL [ショベル]とは、ハーレーダビッドソンのFL系モデルのバイクのこと。FL系ショベルヘッドは1950年代からスポーツスターのエンジンを改良してビッグツインに搭載したスタイルで、ハーレーダビッドソン社の中で代表的なモデルとなった。エンジンの造型やハーレーらしい強烈なエンジンの鼓動感などから、多くのファンから愛され続けている。握りこぶしを意味するナックルヘッド、フライパンを意味するパンヘッドに続いて、進化してきたハーレーの第三世代OHVエンジンとしてショベルヘッドが誕生した。ショベルヘッドの名前の由来は、プッシュロッドとヘッドカバーの構造が大きなショベルのように見えたからと言われている。1945年型のVINTAGE [ビンテージ]FLは、第二次世界大戦の終わり頃に製造されたオートバイで、排気量74ci(キュービックインチ)のOHVエンジンを搭載した、スペシャルスポーツとして位置づけられた当時のフラッグシップモデルだ。第二次世界大戦の終わりを語ることのできる、アメリカの歴史とも言える貴重な存在である。

ショベルヘッドは黄金の50年代と呼ばれた好景気から一転し、アメリカ経済が不景気で苦しんでいた1966年に発売を開始し、成長する日本メーカーへの対抗策としての役割もありましたが、ハーレーダビッドソン社はAMFに買収された。

FL ペダル
こだわりぬかれたデザイン

1946年型のVINTAGE [ビンテージ]FLは、16インチタイヤが使われたモデルで、18インチタイプとは異なる威厳を感じさせる造りとなっている。デザイン性にこだわり丁寧に設計された車両で、現在の日本でも普通に走行できるだけの装備が備わった。ティアドロップ型タンクネームプレートの特徴を十二分に活かすフライトレッドのカラーリングで抜群の雰囲気を誇っている。

1947年型のVINTAGE [ビンテージ]FLは、排気量74ci(キュービックインチ)のスペシャルスポーツモデル、つまりフラッグシップモデルだ。1947年型のFLモデルでは、タンクのシフト部がストレートライン状で、「1-N-2-3-4」と前方に押すパターンが採用。サドルバッグやホイールキャップでも個性が演出されていて、タンクエンブレムがレッドボールになり、ストリームラインが強調されたデザインとなった。1958年型のVINTAGE [ビンテージ]FLは、リアショックアブソーバーを搭載したディオグライド。エンジンは冷却効果を高める目的で、ラージエリアのグレイトクーリングフィン、シリンダーヘッド、シリンダーが標準装備されている。ポリスモデルに装備されていた発電量の安定したジェネレーターや、電圧を制御するボルテージレギュレーター、リアブレーキも装備された。

FL エンジン
ハーレー史上初のOHVエンジン搭載

1959年型のVINTAGE [ビンテージ]FLは、ハイドラグライドの能力をさらに向上させたディオグライドで、威厳を感じさせるフロント周りのスタイリングが、その後のモデルにも影響を与えた。フレームにリアショックが搭載されたシルエットで、フロントフェンダーには「DUO-GLIDE」のエンブレムを装着。タンクネームプレートはアロー・フリットと呼ばれ、プラスチック製やダイキャスト製などがあり、1964年型のVINTAGE [ビンテージ]FLは、1960年代の象徴とも言えるディオグライドの最終年式モデルで、カラーグリップ、イグニッション、ステアリングヘッドなどに特徴がある。リアブレーキは油圧ブレーキのライニング幅が44mmに改良され、フロントブレーキのワイヤーもより強固に。クロスオーバーエキゾースト、サイドバッグ、シート、リアキャリアが標準装備されていて、堂々とした風貌が人気を集めてきた。

1941年型のVINTAGE [ビンテージ]FL SIDECARは、FL系バイクのサイドカーソロモデルとして発売されました。排気量を向上させたスペシャルスポーツモデルで、ハーレー史上初のOHVエンジンを搭載。性能を向上させるために74ci(キュービックインチ)で、前後16インチタイヤが採用された。ハーレーダビッドソン社のビンテージFL系モデルのバイクはシンプルさと耐久性が魅力で、古き良き時代のアメリカンスタンダードとして、ファンから愛され続けている。
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