FLTRXSE CVO ROADGLIDE CUSTOM[ロードグライドカスタム]
2024-11-13 / 442 view
出典:http://www.bikebros.co.jp/
FLTRXSE、バガースタイルハーレーダビッドソンの各モデルはシリーズごとわけられ、独自の名称「ファミリー」というわけかたをされる。現状はスポーツスター、ソフテイル、ダイナ、Vロッド、そしてツーリングと名付けられている。そのなかでFLTRXSE CVO ROADGLIDE CUSTOM(以下、ロードグライドカスタム)は最高級車種が集まるツーリングファミリーのモデルだ。そのツーリングファミリーのなかでも有名なのは、ウルトラと呼ばれる超重量級クルーザーで、1台400万円ほどの超高級車であり、大陸横断という大命題のもと生み出された至高のモデルである。そんなファミリーの中に所属しているのが、このロードグライドなのです。そもそもロードグライドが最初に誕生したのは1998年、日本では2000年モデルより発売が開始された。その後、ハーレーにより最近のトレンドを反映させたクルーザー人気の“バガースタイル”を取り入れて発売したのは2006年デビューのFLHXストリートグライドが初代である。そして待望の2010年にロードグライドカスタム生まれた。その名の通り、ツーリング性能よりスタイルを重視したこの車輛は、FLH系の車両をベースに、低いスクリーンやローダウンシートとリヤショック、専用の設計がされた5本のスポークホイールなどが採用された。
近年のアメリカンカスタムの流行
ロードグライドカスタムは独特のデュアルヘッドライトなどの伝統は現代にしっかりと受け継いでいるが、独自のカスタマイズも行われている。実際にこのロードグライドカスタムを前にして、誰もが真っ先に思うのは、低くて長いということだろう。低くて長いことについては人それぞれ好みがあり、意見が分かれるところだが、アメリカンカスタムの流行を取り入れているという点において、喜ぶ人も多いのではないだろうか。単に開放感だけを求めるならハーレーの各ファミリーに数多くの選択肢があるが、伝統のFLTシリーズの乗り心地を残しつつ開放感を獲得したことにこそ、このロードグライドカスタムの価値はあるのではないか。またエンジンは排気量1689ccというパワフルなツインカム103エンジンを備えており十分すぎる。そしてこのビッグエンジンをしっかりと支えているのが、オートバイの骨格ともいえる専用設計のフレームであり、このフレームが担っている役割は大きい。
伝統の乗り味と開放感
乗ってみた感想はどうだろう。ハーレーのツーリングファミリーのバイクを目の前にすると、こんな巨大なバイク日本人に操れるの?と不安に思う人が多い。しかし実際は割と簡単に操れるのです。というより、ハーレー側の努力でモデルチェンジに度に扱いやすくなってきている。ロードグライドをはじめとするツーリングモデルは開発プロセスの中で日本人オーナーの声がフィードバックされているからである。またなんとっても、ツーリングの特徴である豪華な機能面にも注目しておこう。ハンドル周辺のフェアリング内にはタッチディスプレイが装備されており、iPhoneなどスマートフォンとの連動をはじめ、ラジオや音楽も楽しめる。このタッチパネルは手袋をしながらでもパネル操作が可能である点は嬉しい。またハンドルグリップ横にあるスイッチボックスにもディスプレイ操作用のコンソールがあるので、わざわざ停車しなくても走行中に操作が可能になっている。それでもこの大排気量によるパワフルな走りと標準装備されているサドルケースや、進化したブレーキシステム、高剛性の前後サスペンション、座り心地抜群と噂のビッグサイズのシートなど、日本を完全走破するのに十分な装備を持っているのがこのロードグライドカスタムである。